イスラエル軍は、イランの軍事施設を標的に攻撃を実施したと発表しました。イランが今月1日に行った弾道ミサイル攻撃への報復措置とみられます。 夜空に響く轟音。迎撃によるとみられる光も見えます。 イスラエル軍は26日、「イランの軍事目標に対して精密攻撃を行っている」と明らかにしました。「イランやその代理勢力が去年10月7日以来、イスラエルを容赦なく攻撃していて、これに対応する権利と義務がある」としています。 イランは今月1日、支援するイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者が殺害されたことなどに対する報復として、イスラエルに対して弾道ミサイル180発以上を発射しました。 これに対し、イスラエル側は「重い代償を支払うことになる」と繰り返し述べていました。 攻撃開始の発表からおよそ4時間後、イスラエル軍は「攻撃を終了した」と声明を出しました。 イスラエル軍　ハガリ報道官 「イランが新たな緊張の激化を招くような過ちを犯せば、反撃せざるを得ない」 複数のアメリカメディアは、“標的には核施設やエネルギー施設は含まれていない”としています。 イランメディアは“首都テヘラン郊外の3か所に対して攻撃があったものの、防空システムが作動した”と報じました。ただ、「反撃の準備ができている」とするイラン当局者の話を伝えていて、今後、イランがさらなる反撃に踏み切るかが焦点となっています。 一方、アメリカ政府高官は「人口密集地を避けた精密な空爆が行われた。非常に慎重に準備された」と説明。 「どのような施設が標的となったかは把握している」としたものの、明らかにせず、「アメリカはこの軍事作戦に参加していない」とも断言しています。 同時に、「これで攻撃の応酬は終わりにすべきだ」と強調し、イランに対して「もし反撃したら、我々はイスラエルを守り、支援する用意ができている」と警告しました。