ビットコインが7万ドル接近、ETFへの資金流入24億ドルに増加
(ブルームバーグ): 暗号資産(仮想通貨)のビットコインは21日のアジア時間帯の取引で一段高の展開となっている。ビットコイン上場投資信託(ETF)への資金流入が急増していることに加え、米国での規制を巡る楽観的見通しが寄与している。
ビットコインは一時1%高と、6月以来となる7万ドル台乗せに迫った。その他、仮想通貨2位のイーサと、ソラナは小動きとなっている。
ブルームバーグのデータによると、米ビットコイン現物投資型ETFへの純資金流入は、18日までの6日間で24億ドル(約3580億円)近くに達した。11月5日の米大統領選を通過すれば、国内の仮想通貨規制が緩和されるとの期待が一因としてある。
共和党候補のトランプ前大統領は、仮想通貨への支持を公言しており、ビットコインはいわゆる「トランプトレード」の一つとみられている。民主党候補のハリス副大統領は、仮想通貨業界の規制枠組みに対して支持を表明。バイデン政権による業界への厳しい姿勢とは対照的だ。
ビットコインは20日までの7日間で約10%上昇。週間ベースで1カ月余りぶりの大幅な上げとなった。3月にはETF向け需要を背景に過去最高値の7万3798ドルを記録したが、その後は勢いが弱まった。
原題:Bitcoin Flirts With $70,000 After $2.4 Billion Inflow Into ETFs(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Sunil Jagtiani