【天皇杯】J2清水の高卒新人FW郡司璃来が4得点の活躍で勝利に貢献「もっと決めなければ」
<天皇杯:清水9-0三菱重工長崎>◇2回戦◇12日◇アイスタ J2清水エスパルスの高卒ルーキーFW郡司璃来(りく、18)が4得点の活躍で勝利に貢献した。 市船橋高から加入した期待の新人が輝きを放った。3点リードで迎えた後半12分、相手の背後を突いて右足でチーム4点目をマーク。プロ初ゴールをマークすると、覚醒した。同19分、右クロスをヘディングで合わせて、追加点。「味方と被ってボールが見えなかったけれど、跳んでよかった」と感覚で押し込んだ。24分にはロングボールに抜け出し、角度のない位置から左足で流し込み、プロ1号からわずか12分でハットトリックを達成。さらに左足ボレーで自身4点目を挙げると、お役御免でピッチを退いた。 前半7分にはドリブルで左サイドを突破し、チーム1点目を演出。4得点1アシストと5得点に絡んだルーキーは「結果を残せたことは素直にうれしい」と声を弾ませた。昨冬の全国高校選手権で得点王に輝き、鳴り物入りで清水に加入。今季はリーグ戦2試合に出場し、ルヴァン杯でも1試合に出場して無得点だった。見えない重圧もはねのけ、プロ4戦目で待望の瞬間が訪れた。 高校の先輩でもある秋葉忠宏監督(48)も「点を取るという能力を持っているのは再確認できた。ただ、まだ消えている時間はあるし、改善の余地はある。もっと成長してレギュラーを脅かすような存在になってほしい」とさらなる奮起に期待した。 郡司は「もっと決めなければいけないシーンはあった。走力の部分でももっと増やしていきたい」と口元を引き締めた。チームは計9得点を奪い、守備も無失点。J2首位の力を見せつけて、2年ぶりの初戦突破を果たした。7月10日の3回戦はJ1京都サンガF.C.と対戦する。