MLB入り熱望も…メジャー移籍が叶わなかった選手(2)キャッチャー初の渡米が
MLBの舞台では、ロサンゼルス・ドジャースに移籍した大谷翔平選手を始め、多くの日本人選手が活躍。NPBから毎シーズンのように海を渡り、新たな日本人メジャーリーガーが誕生している。一方で、過去にはメジャー挑戦を熱望するも、断念した選手も存在。そこで今回は、MLB移籍が叶わなかった選手を紹介する。
谷繁元信
出身:広島県 投打:右投右打 身長/体重:176cm/81kg 生年月日:1970年12月21日 ドラフト:1988年ドラフト1位 NPB記録となる通算3021試合出場、世界記録となる27年連続本塁打を放った谷繁元信。横浜ベイスターズ(横浜大洋ホエールズ)・中日ドラゴンズで実績を残した名捕手だ。 江の川高から大洋に入団した谷繁は、高卒1年目の1989年から80試合に出場。徐々に経験を積んだ谷繁は、1996年にキャリア唯一の打率3割を達成するなどリーグを代表するキャッチャーとなった。 キャリアを重ねた谷繁は、2001年に海外FA権を行使。メジャーリーグへの移籍も十分に想定されていた。実際、谷繁は入団テストも受けており、サンディエゴ・パドレスから入団オファーがあったと言われている。もし谷繁がメジャーに移籍していれば、日本人キャッチャーでは史上初のメジャーリーガーになっていた。 だが、自身が満足できる条件ではなかったこともあり、メジャー移籍を断念。その後は横浜残留も取り沙汰されていたものの、中日に移籍した。 中日での14シーズンでは、ゴールデングラブ賞を5回獲得。選手兼任監督も務めるなど、間違いなく一時代を築いたキャッチャーである。
ベースボールチャンネル編集部