タイの女子プロ選手はなぜ強いのか? 6億円大会で優勝のティティクルは世界ランク4位、LPGAトップ50に7名が占める
米女子ツアー最終戦CMEグループツアー選手権で女子史上最高の400万ドル、6億円以上の優勝賞金を獲得したジーノ・ティティクル。彼女を含め、ここのところタイ勢の勢いが凄い。 タイガーの息子がホールインワン!
12月中旬に行われた男女イベント、グラントソーントン招待ではトム・キムと組んだティティクルが準優勝。優勝したのは既報のとおりパティ・タバタナキット組(ジェイク・ナップとのペア)だった。 実は今年のLPGAツアーでポイントランクトップ50入りしたタイ勢は7人。世界ランク上位50人にも4人が名を連ねている。 きっかけになったのは15年前ホンダLPGAタイランドが開催されるようになったこと。プロを目指すジュニアが将来のビジョンを描きやすくなったのだ。 そしてモリヤ&アリヤのジュタヌガーン姉妹の登場である。妹のアリヤは11 歳でホンダLPGAに参戦。プロ転向後16年には初優勝から3連勝した初のプレーヤーとなり、全英リコー女子オープンで男女を通じタイ人初のチャンピオンに。全米女子オープン(18年)も制し2度の年間最優秀選手、世界ランク1位にも輝いた。 彼女の背中を追うようにティティクルは18歳で欧州ツアーの新人賞を獲得して米ツアーに転身。さらにデビューイヤーの21年にANAインスピレーションでツアー&メジャー初優勝した。 アジアのトッププロというと小技で勝負するイメージが強いがタイ勢の特徴は飛距離。特にティティクルもタバタナキットも平均265ヤード以上を飛ばす。アリヤも飛ぶのでドライバーなしで勝負できた。 その系譜を引き継いだのか最近のタイ勢はパワーが凄い。しかも弱点らしい弱点がない。ライバルにも恵まれお手本があるから、次から次へと有望な若手が現れるという好循環。 「ティティクルはゴルフオタクだね。悩みが男子と同じで面白い」とトム・キム。今後もタイ勢の躍進は続きそうだ。 ※週刊ゴルフダイジェスト2025年1月7日&14日合併号「バック9」より
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