米子ソウル便運航再開1年 利用者から増便期待する声も
米子鬼太郎空港(鳥取県境港市)と韓国・仁川(インチョン)国際空港を結ぶ格安航空会社(LCC)エアソウルの定期便が25日、運航再開から1年を迎えた。国内のインバウンド(訪日客)需要拡大の追い風もあり、今月23日までの再開後の平均搭乗率は83・8%と高水準を維持している。利用者からは増便を期待する声も聞かれた。 空港1階のカウンター前ではこの日、韓国に向かう乗客に記念のどら焼きがプレゼントされた。カウンター前には荷物を手にした人たちが長い列をつくった。 同便は昨年4年ぶりに定期運航を再開。現在、鳥取県内の空港を発着する唯一の国際定期路線で、毎週日、水、金曜の週3往復運航している。先月の平均搭乗率は79・2%と、以前は閑散期とされてきた夏から秋の利用も安定しており、県と同社は現在、週2往復以上の増便に向け、調整を進めている。 米子市内で韓国語を教えている市国際交流員の林慧珠(イムヘジュ)さん(30)は、教室に通う生徒と一緒に束草(ソクチョ)市に帰郷し、各地を案内する予定で「便利で安く、気軽に帰ることができる。韓国には地域ごとに魅力があるので、もっと行き来がしやすくなれば」と増便に期待していた。 27日には同空港と香港を結ぶ定期便も就航する。エアソウル米子支店の山根保彦支店長は「LCCならではの価格設定を生かし、今後もさまざまな旅行ニーズに応えていきたい」と話す。
日本海新聞