米、ロシア海運最大手に制裁 原油上限価格で収入減との分析も
【ワシントン共同】米財務省は23日、上限価格を超えるロシア産原油の取引に関与したとして、ロシア海運最大手ソフコムフロートを制裁対象に追加すると発表した。米国内にある資産の取引が制限される。同省はロシアによるウクライナ侵攻から2年となるのに合わせ、上限価格導入がロシアの収入減につながったとする分析も示した。 上限価格はロシアの戦費削減が狙いで、先進7カ国(G7)などが2022年12月に、ロシア産原油の上限を1バレル=60ドル(約9千円)に設定した。 米財務省の分析によると、他の原油供給国と比べ、ロシア産の価格は過去1カ月間余りで1バレル当たり約19ドル押し下げられた。