水川あさみが新聞記者に、玉山鉄二と櫻井翔を取り巻く“黒い闇”に迫るドラマ今夏放送
水川あさみが主演を務め、玉山鉄二、櫻井翔と共演するTBS系ドラマ「笑うマトリョーシカ」が今夏放送されることがわかった。 【画像】水川あさみが主演を務めるドラマ「笑うマトリョーシカ」原作書影 早見和真の同名小説を映像化する本作の主人公は、新聞記者の道上香苗(みちうえかなえ)。彼女は未来の総理候補とも言われる若き人気政治家・清家一郎(せいけいちろう)を取材するが、彼と秘書・鈴木俊哉(すずきとしや)の関係には不穏な点が。そして2人を取り巻く“黒い闇”を探る道上は、清家が政治家へと昇っていく過程で不審な死亡事故がいくつも起きていたことを知る。それは、同じく新聞記者だった父が死亡した事故にもつながっていくのだった。 あるスクープをきっかけに社会部から文芸部に異動させられた道上を水川が演じ、政務秘書官として清家を総理大臣へ導くことにすべてを捧げている鈴木に玉山が扮する。そして43歳の若さで厚生労働大臣として初入閣し、国民から抜群の人気を誇る清家役に櫻井が選ばれた。「ACMA:GAME アクマゲーム」のいずみ吉紘と「うちの弁護士は手がかかる」の神田優が脚本を執筆し、岩田和行が演出を担当する。 水川は「私が演じる道上は、行動力があり、不器用なくらいまっすぐな女性です。好奇心が強く気になったことは突き止めずにはいられない性分。人として面白いなと思いました。新聞記者という設定に捉われすぎずに、そういう彼女の人間性に深くフォーカスして演じていきたいです」と、彼女と約20年ぶりの共演を果たす玉山は「鈴木が清家を利用しているのか、それとも利用されているのか…よく分からないその複雑な関係性を、推測しながら楽しんでいただけたらと思います」とコメントした。 そして「特上カバチ!!」以来14年ぶりのTBS連続ドラマレギュラー出演となる櫻井は「これまで報道番組で政治家の方にインタビューしてきた自分が、今度はフィクションとして政治家を演じることになり、自分もそのような年齢になったのかと驚くと共にうれしくもありました」「今まで感じたことのない“違和感”を楽しんでもらえる作品にしていきたいです」とつづっている。プロデューサー・橋本芙美と早見のコメントは以下に掲載した。 ■ 金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」 TBS系 2024年夏スタート 毎週金曜 22:00~22:54 ■ 水川あさみ コメント 原作を読ませていただいて、人の“業”や他人には見せたくない人間の側面にある“謎”の部分が描かれているところに興味をもちました。私が演じる道上は、行動力があり、不器用なくらいまっすぐな女性です。好奇心が強く気になったことは突き止めずにはいられない性分。人として面白いなと思いました。新聞記者という設定に捉われすぎずに、そういう彼女の人間性に深くフォーカスして演じていきたいです。また玉山さん、櫻井さんという共演経験もあってよく知ったお二人と、いいハーモニーを生んでいけたらと思っています。さまざまな謎が絡み合う中で、道上は視聴者の皆さんと同じ視点で進んでいきます。一つ一つ謎を見極めながら、没頭していく道上の生々しさが見てくださる方にも伝わればいいなと思います。 ■ 玉山鉄二 コメント 本作は人間の欲望やえぐみを生々しく描いた、斬新な作品だと思います。その中で僕が演じる鈴木は、櫻井さん演じる清家を総理にするためなら自分のものを全て捧げるような男です。その関係がはたしてピュアなものなのか。鈴木が清家を利用しているのか、それとも利用されているのか…よく分からないその複雑な関係性を、推測しながら楽しんでいただけたらと思います。水川さんとは、約20年ぶりの共演になります。お互い環境も変わって大人になりましたが、会ってみたらまったく変わっていなくてホッとしました。櫻井さんは、「今まで出馬してなかったんですか?」と思うくらい、清家役がぴたっとハマっている感じが僕の中であって。共演は初めてですが、僕が思い切って自分をぶつけることで、それが“疑惑”に映ったり、“いい違和感”を生んでいけたらいいなと思います。そしてそれを追う道上の行動を見て、スッキリしていただけたらうれしいです。 ■ 櫻井翔 コメント これまで報道番組で政治家の方にインタビューしてきた自分が、今度はフィクションとして政治家を演じることになり、自分もそのような年齢になったのかと驚くと共にうれしくもありました。 最近はニュースで政治家の方を見るたびに、“何かヒントはないか”という視点で、つい観察もしてしまいます。 また、同世代の水川さんと玉山さんと同じ目標に向かっていけることもうれしく思っています。 水川さんとは約10年前にかなりコミカルな夫婦役でご一緒して以来なので、シリアスな本作で対峙できることがとても楽しみです。 初共演となる玉山さんとは作品同様に、現場でも頼りながら過ごしたいと思っています。 マトリョーシカの殻を外していくように、さまざまなことがどんどん出てくるストーリー展開で、視聴者の方をどう騙しながら話が転がっていくのか。 今まで感じたことのない“違和感”を楽しんでもらえる作品にしていきたいです。 ■ 橋本芙美(プロデューサー)コメント いつも接している人が本当はどんな人なのか、ひいては自分って本当はどんな人間なのか。 早見和真先生の原作小説「笑うマトリョーシカ」を読んで、そんなことを考えるようになりました。 今回の金曜ドラマは、「人間の本性」に迫り、その「人間」のこわさ、おもしろさ、かなしさをこれでもかというほど詰め込んでいきます。 舞台は政治ですが、決して堅くも暗くもなく、いくつもの謎と欲望が絡みあうサスペンス要素と、家族の歴史、親子の繋がり、友情といったヒューマン要素を色濃く含んだエンターテインメント作品です。 あえて言葉にしますが、「誰もが楽しめる、ヒューマン政治サスペンス」です。 早見先生の、人間の深部に迫る傑作小説をベースに、早見先生と打ち合わせもさせていただきながら作り上げた脚本は今までになくスリリングで、そしてその魅力的な登場人物たちを、水川あさみさん、玉山鉄二さん、櫻井翔さんというこの上なくワクワクする最高のキャストの皆様が演じてくださることが今からとても楽しみです! マトリョーシカを1つ1つ開けていった芯の部分で、最後に笑っているのは誰か!? ジェットコースターに乗っているような感覚で毎週金曜の夜を楽しんでいただけたらうれしいです。 暑い夏に負けないように、スタッフ&キャスト一同、みんなで頑張りますので応援の程、よろしくお願いいたします! ■ 早見和真 コメント 自分にとっての「おもしろい」とは何か? 自分はこれまでどんな作品を「おもしろい」と感じ、打ちひしがれてきたのか? 「笑うマトリョーシカ」はそういったことをはじめて分析し、噛み砕き、逆算して書き上げた物語です。 同じものを書けと言われても二度と書けない気がします。 似たようなニュアンスでも難しいかもしれません。 行き当たりばったりとは言いませんが、ずっとギリギリの綱渡りを続けているような執筆期間でした。 僕にとって一番おもしろいものは「人間」であり、「人間の業」以外にありません。 では、その「業」とは何なのか。 最後の最後まで「おもしろい」に全神経を注いだ作品です。 それが映像でどう表現されているのか、放送を心待ちにしています。