「家では集中できないからカフェに行こう」はもったいない…たった1畳で「最高の作業スペース」をつくる方法
---------- 自宅では集中できないので、カフェに行って勉強・仕事をするという人は多いだろう。しかし、それではタイムパフォーマンスが低く、習慣化もしにくいと、新刊『一生使える「目標達成」の技術』を上梓した米田まりな氏は指摘する。そんな米田氏に、自宅の限られたスペースで「最高の書斎」をつくる方法を教えてもらった。 ---------- 【マンガ】3500万の住宅ローン組んだ「年収700万夫婦」、「地獄を見た」ワケ
「カフェでやる」は時間対効果が低い
「勉強はカフェでやる派」という方、私のまわりでは結構多いです。 もちろん、「外出の合間に短時間、カフェで勉強する」いう使い方であれば問題ないのですが、「家では勉強できない」という状態だと、出不精の方ほど勉強へのハードルがグッと上がって、習慣化が遠のいてしまいます。 身支度をして、荷物をまとめて、カフェまで歩き、ようやくテキストを開いたものの、カフェが混んでいたり、暑かったりうるさかったり……、と長時間は集中できず、結局店を出て、食事や買い物をして帰る。 散歩としてはいいかもしれませんが、時間対効果はあまり高いものではありません。 自宅内にカフェに代わるスペースが作れないか、ぜひ再検討してみてほしいです。 ひと部屋丸々を書斎とする必要はありません。 カフェの1席分の面積は約0.9畳で設計されているので、1畳分のパーソナルスペースがあれば同等の作業ができます。
テレビを手放せばスペースが手に入る
「部屋が狭く、折りたたみ式のちゃぶ台しか作業場所がない」という方も、長時間の作業には床座は向かないため、テレビや大型家具を手放して場所を稼ぎ、小さめの机・椅子を導入するのが一番です。 テレビを手放せば、テレビ台・テレビを見るための前面のスペースを加味すると、1畳分のスペースが簡単に捻出できます。 チューナーを購入すれば、スマホ・PCからテレビが見られるようになります。 コンパクトなサイズのプロジェクターに切り替えるのもいいですね。 ほかには本棚や食器棚、タンス、ソファ、エアロバイクなどの健康器具が、手放せるものの例です。 ベッドを手放し、マットレスを床に敷いて、日中は畳んでおくというのも、部屋を広くするのに有効です(我が家でもベッドは手放しています。掃除が行き届くのも気に入っています)。
作業スペースの確保が片付けの醍醐味
家具・家電を1つ手放せば1畳分の面積は簡単に浮きますし、1畳未満でも、家族の動線・目線から外した位置にミニデスクを置けば、カフェ以上に集中できる空間が作れるでしょう。 勉強だけでなく、運動・ダイエットの習慣化にも、1畳分のスペース作りは有効な考え方です。 1畳分のスペースがあれば余裕を持ってヨガマットが敷けますし、キッチンにもののない作業スペースがあれば自炊もはかどりますね。 作業スペースの確保こそが、片付けの目的であり、醍醐味です。 習慣化したい目標を見つけたら、家の外だけで完結しようとせず、家の中でも取り組めるような環境を作りましょう。
米田 まりな