お坊さんの資格を取れるだけじゃない!? 地域課題に取り組む大正大学にてランパンプスが徹底取材!
小林:そのためのカリキュラムがあるんですか? 新海:こちらを見ていただけますか?
寺内:「旅する大学」だって! かっこいい! 新海:一年生の間はチュートリアル教育と、データサイエンスの教育に力を入れています。二年生からは、学部・学科の専門教育+αで異分野の知識を学んでいきます。また、企業や地方自治体などに協力していただきながらインターンシップとフィールドワークを中心とした「アントレプレナーシップ育成教育」も置いています。 寺内:最後なんておっしゃいました? アントレもプレナーシップも聞いたことないんですけど!
新海:カタカナが多くてすいません(笑)。アントレプレナーシップとは起業家精神という意味で、独創的なアイデアや技術を活用して新しいビジネスを創出する姿勢のことです。 小林:「すがもオールキャンパス」とはなんですか? 新海:大正大学の南門には地域の方も参拝できる「すがも鴨台観音堂」があり、そこから一本道の旧中山道をまっすぐ行くと巣鴨駅に着くのですが、そこまでの道は3つの商店街からなっています。その商店街と協力して、巣鴨の街全体を大正大学のキャンパスと捉え、巣鴨を盛り上げつつ、街中で学んでいきます。実は商店街の中に教室もあるんですよ。
寺内:とげぬき地蔵の通りが大正大学さんのキャンパスといっても過言ではないんですね! ここまで地域密着してる大学って聞いたことないかも。しかも都内、23区内で! 新海:今後、さらに高齢化社会になり、地域課題がたくさん出てくるでしょう。だからこそ巣鴨にある大正大学で学んで、それぞれの地域の課題を解決してほしいと思っています。 小林:「巣鴨=おじいちゃん、おばあちゃん」みたいなイメージもありますから全国の先駆けになれますね。 寺内:そういえば入り口の門の前に「慈悲」「自灯明」「中道」「共生」という4つの言葉が書いてあったんですけど、あれはモットーみたいなことですか? 新海:教育ビジョン「4つの人となる」ですね。大正大学の建学の理念は大乗仏教精神に基づく「智慧と慈悲の実践」です。教育ビジョンはその理念を現代的に再解釈したもので、菩薩の生き方を表しています。「菩薩なんて仏教関係者以外には関係ない」と思われるかもしれませんが、自己研鑽に励む人、尚且つ、他者の幸福を願って行動する人を菩薩と捉えているんです。