「毎日叱る先生のせいで学校に行きたくない…」悩む生徒が最初にすべきこと
相談=自分の行動を決めるための会話
相談は「いま、自分はどのように行動したらよいだろうか?」ということを見つけ出すための会話です。自分の考え方を話したり、相手の意見を聞いたりすることで、気が付くことがあり、自分の行動を決めていくものだと思います。 そう考えると、ゆいゆいさんも先生だけでなく、友達や先輩にいまの気持ちを話してみてもいいのではないでしょうか。先生より身近な存在ですので、ゆいゆいさんの気持ちにより共感してくれると思います。願わくは、うるさくしているクラスメートたちには、「なんで毎日叱られるんだろう」ということを、担任の先生には「なぜ毎日叱っても効果がないのだろう」ということを、誰かに相談してもらいたいところですね。
何があると「学校に行きたい」か
お話を読んで私が気になるのは、ゆいゆいさんは「何があると『学校に行きたい』と思えるのか」ということです。仮に、毎日叱られることがなくなったとして、あなたがどんな学校生活を送りたいのか、どんなことをしている生活がいいのか、誰かに相談する中で振り返ってもらえると、より良いように思います。少しでも「楽しい」「よかった」と思える経験ができるよう、行動してみてほしいと思います。
大倉智徳さん
おおくら・とものり 2002年からさまざまな公立高校でスクールカウンセラーを務める。現在は、小中学校などにも勤務
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高校生新聞社