「男が悪すぎ」「見てられない」バチェロレッテ3で悲劇が起こった原因とは…ハイスペ男たちの“大いなる勘違い”と恋愛リアリティ番組の宿命
バチェロレッテ3はなぜ崩壊していったのか
まずみつきさんが指摘したのは、参加者男性同士の絆が深まりすぎたことだ。 「シーズンの途中から参加者同士が相部屋で過ごすようになっていましたが、ここが1つの大きな問題だと考えています。参加者同士で仲良くなりすぎてしまうと、友人同士の旅行のようになってしまって、亜樹さんへ気持ちが向きづらくなるんじゃないでしょうか。 去年放映されたバチェラー5でも女性陣同士が仲良くなりすぎてしまい、バチェラーとのデート以上に、参加者同士の交流や摩擦が編集の中心になっていました」(みつきさん、以下同) 確かに今回も、参加者の一人である櫛田創さんが、本来はライバルであるはずの飯野和英さんを亜樹さんの前でベタ褒めし、一瞬微妙な空気が流れる一幕があった。 これまで、ライバル同士の絆が感動的なドラマを生み出してきたことが何度もあったが、あくまでそれは、サイドストーリー。ここがメインになってしまうと、企画が崩れているといえるだろう。 また、亜樹さん側の言動にも少々空回りが見られたという。 「亜樹さんは、中盤以降くらいから、あまり余裕がないように見えました。男性をジャッジすることに主眼を置きすぎて、個別に関係性を築くことが疎かになっているというか……。選ぶ側に立っていることの前提が強すぎて、男性陣から愛されるよう努力をしよう、みたいなことはあまり考えてなかったんじゃないでしょうか」 この問題点を特に現したのは、トップ3にまで残った北森聖士さんの辞退宣言だった。トップ2が選ばれる直前、北森さんは亜樹さんに、「僕にローズを渡さないでほしい」と打ち明けた。この旅の中で亜樹さんと絆を深められなかったと感じた北森さんは、これ以降のフィールドに立つほどの熱意を、亜樹さんに向けられなかったのだ。 こうした熱意の低さは、今回の参加者男性の多くがあまりにもハイスペックで、社会的地位をすでに確立していることも関係しているという。番組内で、亜樹さんを落とすアドバンテージがそれほどないのだ。 バチェラーはそもそも、超ハイスペック男性を射止めることで女性が幸せを手にするというシンデレラストーリー。だが今回のバチェロレッテでは、そのシンデレラが最初からお城に住んでいるような状態で、王子様が手を貸す必要性が全く見当たらないのだ。 そしてなにより、今シーズンの悲劇の最大の原因は、参加男性たちの“自分探しの旅”になっている点だとみつきさんは指摘する。