バトンチーム性被害、協会が公表 「重大なセクハラ、申し訳ない」
バトントワリングのチームに所属する男子選手が男性指導者から性被害を受けていた問題で、日本バトン協会の内田圭子理事長が30日、東京都内の協会事務局で事案を公表し「重大なセクシュアルハラスメント(セクハラ)行為。大変申し訳ない」と謝罪した。男子選手は大きな精神的ショックを受けて練習ができなくなり、現在も競技を再開できていないという。 「盗撮」に狙われた陸上選手の苦悩 被害女子アスリートが独占告白
協会によると、バトントワリングのチームで代表を務めていた男性指導者が今年2~3月、所属する当時18歳の選手に対し、自宅で重大なセクハラ行為に及んだ。3月下旬に選手の父親が協会に被害を申告したが、前理事長が独断で対応。協会全体で把握するまでに3カ月近くを要した。 協会は7月に弁護士3人による外部調査委員会を設置。調査委の報告を受け、12月に前理事長を1年、所属チームの現在の代表を6カ月の会員資格停止処分とした。男性指導者は4月に協会を自主的に退会しており、規定上処分できなかった。現在は海外に渡り、連絡が取れないという。