【全日本総合バドミントン2023】金子&松友が連覇に王手! 山下&篠谷は準決勝を快勝!<混合ダブルス>
日本の頂点をかけて争われる第77回全日本総合バドミントン選手権(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)。大会5日目は、各種目準決勝が行なわれた。ここでは、混合ダブルスのダイジェストを紹介する。 【全日本総合バドミントン2023】混合ダブルス・トーナメント表<随時更新> 【混合ダブルス】 世界ランク2位の渡辺勇大/東野有紗(BIPROGY)が欠場する中、パリ五輪出場枠を争うA代表3ペアが、そろってベスト4に進出。その中から金子祐樹/松友美佐紀(BIPROGY)と、山下恭平/篠谷菜留(NTT東日本)が、決勝進出を果たした。 一番乗りで勝利を収めたのは、金子/松友。世界ランクでは上にいる、A代表の緑川大輝(NTT東日本)/齋藤夏(ACT SAIKYO)との対戦は、齋藤のサービスから始まった。その1ラリー目から、サイドラインの判定に金子がチャレンジ(成功)。次のラリーでは金子が左腕からスマッシュを突き刺し、若い相手にプレッシャーをかける。序盤は金子/松友がリードするが、齋藤がラケットを上げて前でシャトルにさわるようになると、流れが変わり始める。女子ダブルスでは後衛を得意とする齋藤は、後ろに回されてもしっかり沈めてラリーをつくれるのが強み。緑川/齋藤がいい形をつくって逆転し、中盤以降は互いに点を取り合う展開に。終盤、連続得点でリードした金子/松友が、金子のスマッシュから松友がネット前で仕留める、最高の形で第1ゲームを奪った。松友は「あまりよくない中で、引かずに点を取りにいく姿勢を続けることができた。最後の競った場面で勝てたのはよかった」と振り返った。 第2ゲーム序盤も、金子/松友がラリーを支配してリード。「主導権を握られて試合を展開してしまった。序盤から自分たちのペースに持っていけるように、やれることがあったのかなと思います」と緑川。シャトルが飛ぶ側のコートに入ったが、緑川が左右に振り回され、前衛にいる齋藤はシャトルに絡めず、思わず後ろを振り向く場面も。いい形で打てない緑川のジャンプスマッシュがネットにかかり、齋藤がロブをバックアウトするなど、自分たちのミスで点差が広がっていく。齋藤は試合後、「リードされてミスが多くなり、いつもしないところでミスが出た。敗因はそこかなと思います」と悔やんだ。対する金子/松友はコンビネーションよく、後ろに回された松友のスマッシュから、前にいた金子がクロスに叩き込むなど、多彩な攻撃で得点。最後は緑川がつないできたところを、松友がネット前にパッと落としてゲームオーバー。コートを出た二人は、笑顔で観客席に手を振った。