コインチェック、パレットトークン(PLT)取り扱い廃止へ
コインチェック、パレットトークン(PLT)上場廃止へ
国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェック(Coincheck)が、パレットトークン(PLT)の取扱いを廃止すると12月18日発表した。 廃止理由についてコインチェックは、「PLTにおけるプロジェクトの継続性等を総合的に検討した結果、お客様に安定したサービスを提供し続けることが困難と判断したため」と述べている。 発表によるとPLT取り扱いの完全廃止は2025年1月20日に行われる予定とのこと。コインチェックは、Coincheck取引所における取扱い停止日時となる2025年1月9日14:00までに売却をするか、外部への送金を停止する2025年1月20日14:00までにコインチェックから外部へ送金するようアナウンスしている。 なおコインチェックが取り扱うPLTはイーサリアム(Ethereum)ネットワーク上のトークンとなるため、パレットチェーンのアドレスへは送金できない。誤って送金した場合、コインチェックでは返金対応ができないため、出金には注意が必要だ。 パレットトークンは、Hashpalette(ハッシュパレット)が発行する日本初のIEO事例となったトークンだ。2021年7月にコインチェックの「Coincheck IEO」を利用して販売が行われた。NFTを利用したコンテンツ流通に最適化されたコンソーシアム型ブロックチェーン「パレットチェーン」の独自トークンでもある。 パレッチェーン開発元のハッシュパレット(HashPalette)は今年10月、アプトスネットワーク(Aptos Network)開発元のアプトスラボ(Aptos Labs)こと米マトニー(Matonee)より買収されている。これに伴いパレッチェーンはアプトスネットワークへ移行し、パレットチェーンのガバナンストークンであるパレットトークン(PLT)はアプトスネットワークのネイティブトークンであるアプトス(APT)へ引き換えが行われることが発表されていた。 今回のコインチェックのパレットトークン取り扱い廃止は、パレットチェーンのネットワーク移行によるものと思われる。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)