小池知事がゴルフ改革会議と面談 五輪会場変更は「いろいろ調整が必要」
東京都の小池百合子知事は3日、2020年東京五輪のゴルフ競技会場の見直しを求める「日本ゴルフ改革会議」の大宅映子議長らと都庁で面談した。 【中継録画】小池知事とゴルフ改革会議・大宅議長が面談 会場再考申し入れ
同会議は、ジャーナリストや議員ら有志で構成。この日は東京五輪ゴルフ会場について、現会場の霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県川越市)から若洲ゴルフリンクス(東京都江東区)に変更するよう申し入れた。先月も会場の再考を都に申し入れているが、今回は小池知事に直接要望した。 同会議からは評論家の大宅議長のほか、ジャーナリストの蟹瀬誠一副議長、参議院議員の松沢成文委員ら6人が出席。若洲は、羽田・成田両空港からアクセスが良く、誰でも利用できるパブリックコースだと訴える一方、霞ヶ関については、女性が正会員になれない点を疑問視。一般市民が自由に利用できないプライベートコースである点や平均最高気温が35度以上になるという夏の暑さも問題とした。 これに対し、小池知事は「女性が正会員になれないのは違和感を覚える」と理解を示したが、「若洲は研究してみるが、いろいろと諸調整が必要」「霞ヶ関カンツリー倶楽部の今後の動きもにらみながら、東京都としての対応を考えていきたい」と述べるにとどめた。 面談後の会見では、松沢委員がコスト面での若洲の利点を強調。「施設整備費は、霞ヶ関カンツリー倶楽部の約39億円に対し、若洲ゴルフリンクスは約14億で済む。運営費では10倍の差がつく」と説明した。 女性が正会員になれない問題については、五輪組織委員会が2日、国際ゴルフ連盟(IGF)・JGA・日本オリンピック委員会(JOC)の4者連名で、霞ヶ関カンツリー倶楽部側に改善を求めるメールを送っている。 (取材・文:具志堅浩二)