ゾウ100頭以上が緊急避難…豪雨災害が深刻化し経済損失“3兆円”も タイで日本企業の降水予測モデルや貯蓄層が活用!
日本の気象情報会社の「降水予測モデル」導入
バンコク都庁・下水局では、日本の気象情報会社「ウェザーニューズ」の降水予測モデルを導入。 市内に設置された雨量計のデータなどをもとに、AIが5分間隔で3時間先までの予測を行う。 これにより豪雨が予測されると、多くの雨水を排水できるように、事前に下水道の水量を調整し、洪水防止に役立っている。 バンコク都庁・下水局 アーサー・スッカン排水情報システム部長: 排水システムが効率的に機能するためには、優れた予報システムが必要です。ウェザーニューズの予報は9割以上の精度であり、バンコクにとって非常に有用です。
日本企業の「貯留槽」も活用
一方、下水道の調整だけでは対応できない場合に備え、こんな技術も。 秩父ケミカル・吉田寿人社長: こちらが私どもの会社の製品「ニュープラくん」です。雨水をためる貯留槽になる。 バンコク郊外の工業団地に設置されていたのが、プラスチック製の貯留槽。 これを地中に敷き詰めることで、降った雨水を一時的にため込むことができ、冠水を防ぐ。 類似した製品を地中に敷き詰めた場所は、設置前の状況と比べると水はけがよいのが分かる。 秩父ケミカル・吉田寿人社長: 特にバンコクは、ここだけじゃなくて雨が降ると道路が冠水して、交通渋滞の一番の大きな原因となるということで、それに対しては非常に役立つ技術だと思っています。 気候変動の影響もあり、タイの各地で増えている豪雨災害。 人命だけでなく、インフラや経済にも甚大な被害をもたらすだけに、抜本的な対策が求められている。 (「イット!」11月5日放送より)
イット!