リストラで落ち込んでも必ずやるべき「7つの行動」
予算削減、リストラ、解雇──職を失うのは、ひどい気持ちになるものだ。落ち込んでしまう時もあるだろう。 そんな状況でも前に進んでいくため、以下に紹介するステップを、毎日一つは行動しよう(筆者がニューヨーク・タイムズ紙に寄稿した記事「オンライン面接で採用されるための方法」も、参考にしてほしい)。 ■自分の権利を理解する 退職金や、未消化の有給休暇、健康保険の継続期間などについて再確認しよう。そう話すのは、採用プラットフォームEnjoy Mondays(エンジョイ・マンデイズ)の創業者トラヴィス・リンデモンだ。 会社と交わした雇用契約にある競業避止義務(在職企業と競業する企業の設立や、競業企業への転職を禁ずること)を再読し、必要に応じて、交渉の余地があるかどうかを調べよう、とリンデモンは助言している。また、利用できる再就職斡旋サービスの有無も把握しよう。 ■次に就きたい職について考える 働いていない時は、自らを見つめ直す絶好のチャンスだ。職業をそう簡単に変えられないなら、せめて、自分の仕事の好きなところと嫌いなところを見極め、今後の職探しの参考にしよう。腰を据えて働ける会社が見つかるまでは、短期の仕事や業務請負を検討するのがいいと、リンデモンはアドバイスしている。 ■履歴書とLinkedInプロフィルをアップデートする キャリアアップ支援サービスTeal(ティール)の人材部門責任者マイク・ペディットはそう助言する。 明確で重要な業績を中心にして情報を簡潔にまとめ、ミスがないよう注意しながら、いつでも雇用主に見てもらえる状態にしよう。また、前の上司に相談して、LinkedInに推薦状を書いてほしいと依頼しよう。その際は遠慮せず、次の仕事に役立ちそうなスキルや、プロフェッショナルとしての特性を前面に出してほしいと頼もう。
自分に厳しくしすぎない
■面接で話すことを準備する 求人プラットフォームThe Muse(ザ・ミューズ)のコンテンツ担当バイスプレジデント、デヴィン・トゥームは、新しい仕事の面接時に、解雇の経験についてどう説明するか考えておくべきだと助言する。 (特に米国における)テック業界でのレイオフは、これまでの過剰雇用が原因となって広がっているのだから、恥じることなく堂々としていよう、とトゥームは述べる。そして面接では、自分がそのポジションにもたらし得る価値に焦点を当てて話すようにしよう。 話すのが苦手な人は、解雇に関する質問にどう答えるか、声に出して練習しておくのがいいだろう。ほかにも、「自己紹介してください」といった、面接でよく聞かれることへの対応も準備しておこう。 ■人脈を駆使する 大学や大学院の同窓生のうち、自分が興味のある職業や企業、業界で働いている人がいないか、LinkedInで確認し、連絡をとってみよう。ビデオ通話で、数分から15分ほど話を聞かせてほしいと頼んでみよう。 その際には、相手がそのポジションを獲得した経緯や、職務内容、現職の好きな点など、最も関連のある質問をしたり、アドバイスをもらったりしよう。また、通っていた大学のキャリアセンターの公式サイトを確認してみるといい。卒業生に対して就職支援を行っている場合がある。 ■スキルに磨きをかける データ分析やプロンプトエンジニアリング、ソーシャルメディアマーケティングなどのスキルに磨きをかけよう。将来の雇用主に対して、自分の先進的な姿勢を示すことで、面接まで進める確率を上げよう。 履歴書や、LinkedInのプロフィール欄に、講座や研修の受講歴を追加すると、求人側が求める職務内容に合致する「キーワード」が増えることになる。 ■自分に厳しくしすぎない 職を失った自分を責めることも、過去の業績にこだわることも、役に立たない。月並みなアドバイスだが、体に良い食事をとり、エクササイズをして、健康的な睡眠習慣を維持しよう。しっかりした基盤に立って未来に焦点を当てる上で、きっと役立つはずだ。
Julie Weed