金子大地&寛一郎が対照的な“2人の彼氏”を熱演、河合優実主演『ナミビアの砂漠』新場面カット解禁
第77回カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞において女性監督として最年少受賞に輝いた山中瑶子が監督・脚本、河合優実が主演を務める映画『ナミビアの砂漠』の新場面カットが解禁された。 【全ての写真】河合優実の彼氏役として「我ながら素晴らしいキャスティング!」と山中瑶子監督も称賛した金子大地と寛一郎 主人公は、世の中も人生も全部つまらないとやり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21歳のカナ。優しいけど退屈なホンダから自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて、新しい生活を始めてみたが、次第にカナは自分自身に追い詰められていく。もがき、ぶつかり、彼女は自分の居場所を見つけることができるのか。 山中瑶子と河合優実という才能あふれる2人の夢のタッグが実現した本作は今年のカンヌ国際映画祭でも絶賛。カンヌでのワールドプレミア、上海国際映画祭でのアジアプレミアを経て、いよいよ9月6日(金)日本で公開される。 今回解禁されたのは、カナが惹かれた金子大地演じるハヤシ、そしてカナに尽くすも捨てられてしまう寛一郎演じるホンダの場面カット。 寛一郎演じるホンダを“優しくても退屈な男”と捨てたカナが惹かれたのは、自信家で刺激的なハヤシ。ホンダとは正反対のハヤシと付き合い始めると、付き合いたてのカップルらしく次々と二人で新しいことを始めていく。カナが求めていた刺激をもたらしてくれるハヤシを、金子大地はとてもリアルで魅力的に表現している。解禁された場面カットでは、クリエイターらしくデスクの前で制作作業をしている場面、何かを考え込むように座る姿、カップ麺を食べながらカナを見つめているカット、睨みつけるような鋭い眼差しをカナに向けているシーンが切り取られている。 山中監督は「金子さんは、かなり野生的に芝居をする方だと思いました。分からなくてもとりあえずやってみる。私が愚かにも“さっきの良かったから同じこともう一回やって!”と言ったとき、金子さんが全く覚えていなかったことが印象に残っていて、目が離せない存在でした。どこまでも素晴らしかったです」と金子との撮影を振り返る。さらに「河合さんとの相性もとても良かったです。二人が喧嘩するところ、彼らが本気であればあるほど面白くて仕方なかった。」と、本作の大きな見どころの一つとも言えるカナとハヤシのケンカシーンでの金子の熱演に称賛を送る。 併せて解禁された寛一郎演じるホンダの場面カットは、幸せそうな表情から、泣きそうな表情、不安げな瞬間を捉えている。もたれかかるカナを抱き寄せているホンダの優しく幸せそうな笑顔もあれば、泣きそうな顔でカナを見つめているシーン、車内で無表情のカナに不安げな目線を送るカットなど、ホンダに訪れる辛い別れと幸せだった過去が閉じ込められており、カナから“優しいけど退屈な男”として見られてしまうホンダが徐々に覗かせるダメ男っぷりを寛一郎は絶妙に表現している。 そんな寛一郎について山中監督は「これほど精密に芝居をする方は私にとっては初めてで、驚くばかりでした。寛一郎さんはこの物語と、ホンダという役をとても深く読み込めていて、率先してキャラクターとしての恥をかいてくれたように思う。こちらも恐ろしいほど河合さんとのバランスが絶妙で、我ながら素晴らしいキャスティング!ホンダが登場するたび嬉しくなるほど、自分が書いたキャラクターよりもっともっと実在感を持って飛び出してくれました。」と称賛を惜しまない。 なお、本作はカンヌでのワールドプレミア、上海国際映画祭でのアジアプレミアに続き、フィンランドで開催するエスポー・シネ国際映画祭(8月23日~9月1日)、ドイツで開催するハンブルグ映画祭(9月26日~10月5日)、オランダで開催するCamera Japan(9月26日~10月6日)への出品が続々と決定。日本では8月22日(木)にキャストの舞台挨拶とティーチイン付きのジャパンプレミアが開催される。