ドジャース不動の1番・ベッツが死球で左手骨折 MVP候補が長期離脱へ「俺に今できることは何もない」
◆米大リーグ ドジャース3―0ロイヤルズ(16日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) 【写真】苦悶の表情で倒れ込むベッツ…ロバーツ監督も心配そうに見守る ドジャースのムーキー・ベッツ内野手(31)が16日(日本時間17日)、本拠地・ロイヤルズ戦で左手甲付近に死球を受けて負傷交代。試合後に骨折が判明し、長期離脱の見込みとなった。 3点リードの7回2死一塁。ロ軍の2番手右腕・アルタビーラの97・9マイル(約157・6キロ)直球が直撃すると、球場にはすさまじい音が鳴り響き、ベッツは苦悶(くもん)の表情でその場に倒れ込んだ。ファンからはムーキーコール。相手投手には大ブーイングが送られ、球場は騒然とした雰囲気となった。 今季73試合のうち、72試合に「不動の1番」として先発出場。打率3割4厘、10本塁打、40打点、9盗塁で、内野の要でもある遊撃を守るベッツの長期離脱は故障者続出のドジャースにとって痛恨だ。指揮官は「左手の中手骨(の骨折)だから時間がかかるだろう。手術はしない、骨が癒やされるまで休むだけ。これは大きなけがで、MVPを狙えるシーズンなのに、非常に不運だ」と肩を落とし、今後は2番の大谷翔平投手(29)を1番で起用する考えを示唆した。 試合後のクラブハウスでは左手を包帯などで固定される痛々しい姿だったベッツの主な問答は以下の通り。 ―あの球が当たった瞬間は 「しびれて痛かった。不運にも(骨が)折れてしまったので、俺に今できることは何もない」 ―シーズンはまだ終わっていないが、これからどうするのか 「分からない。正直、本当に分からない。ボーイズ(みんな)のプレーを見ながら応援するけれど、それ以外にできるのは休むことだけ。これをメンタルブレークに使うかな。いける時が来たら準備する」 ―一般的な回復のタイムラインは分かっているか 「いや、知らない。明日、医者に診てもらって、それで何か分かるだろう」
報知新聞社