【マレーシア】7~9月GDP成長率5.3%、統計局見込み
マレーシア統計局は21日、2024年第3四半期(7~9月)の実質国内総生産(GDP)について、見込み値が前年比5.3%増になったと発表した。サービス業と農業が減速したほか、鉱業がマイナスとなり、前期(4~6月)の5.9%増を下回った。 産業別では、サービス業が5.1%増(前期は5.9%増)、製造業が5.7%増(同4.7%増)、農業が4.0%増(7.2%増)の見込みで、プラス成長を維持したものの、いずれも前期から減速した。鉱業は3.4%減と、前期の2.7%増からマイナスに転じる見込み。一方、建設業は19.5%増と、前期の17.3%増から加速する見込みだ。 サービス業は卸売り・小売業、運輸・倉庫など全てのサブセクターが好調だった。製造業は電気・電子・光学製品、石油・化学製品・ゴム・プラスチック製品、非金属鉱物製品、基礎金属・加工金属製品が好調だった。農業は、漁業がマイナスに転じたものの、パーム油と畜産業が成長をけん引し、プラス成長を維持した。 1~9月の成長率は5.1%で、前年同期の3.8%を上回った。 統計局は、マレーシア中央銀行との四半期ごとのGDPの発表前に見込み値を発表している。第3四半期のGDPは、11月15日に発表される予定だ。 マレーシア政府は、今月18日に発表した25年度国家予算案で、24年通年の成長率の見通しを従来の4.0~5.0%から4.8~5.3%に上方修正した。