Stray City シリーズ「Club ドーシャ」田中涼星・廣野凌大・立花裕大 インタビュー
歌にダンスに芝居、いろいろなものが詰まった幸せになれるステージに
――皆さんが俳優として「ここは自分の強みだ」と思っていることはありますか? 田中 強みって言っていいのかわからないけど、共演者と舞台上で共存して生み出される関係性を大事にしたいなって思います。意識的に仲良くするわけじゃなくて、本質的・潜在的に通じ合っている方が、個人的にもやりやすいし楽しい。 立花 涼星は全体を見る力があるから、笑いが加速していっても、何かトラブルが起こってしまっても、回収してくれるっていう安心感がある。誰かが「何かが少し足りてないな」っていう時も、嫌な思いをさせずにそっとアドバイスできるのも涼星。人柄、レベルマックスですね。 田中 そう言ってもらえると嬉しいですね(にっこり)。 立花 僕の場合は、たいしたことないですけど、たぶんこのふたりよりジャンプさせたら高く跳べます。単純にフィジカルを競うことはあまりないけど、そこは負けたくないからトレーニングは大事にしてます。 田中 確かに、体作りしてるよね。 廣野 腹筋バキバキだし。 立花 「昨日、筋トレしてきた」とか、自慢げに言ってしまいます(笑)。廣野は、器用な男なんですよね。 廣野 良くも悪くも、僕の場合はステージに出てきた時の「何するんだろう、こいつ」みたいなギャンブル性ですかね。周りの役者さんからもお客さんからも、「何かやりそう」っていう期待値は高い役者なのかなって自分では思ってますけど。 立花 属性・ギャンブル。 田中 飛び道具な感じだよね。 廣野 そこを自覚してからは、「ゼロか100か」じゃなくて、いかに「50か100か」「60か100か」にしていくか、自分の中での最低水準のラインを上げるように意識してます。もともとムラのあるタイプですけど、どんな時でもお客さんが観て許せるレベルは保ってないと、例え120出せたとしても評価してもらえないと思って。 立花 それは納得。先のことが見えちゃうと、ちょっと台本が見えてしまうような感じもあるんですよね。そういう意味では何をやるかわからないし、我々も廣野が何をやることになるかわからないっていうのは、一緒にやっててドキドキもありますがすごい楽しい。 田中 ワクワクするよね。 ――それは、素敵なトリックスターですね。最後に、読者へのメッセージをお願いします。 田中 「Clubドーシャ」の僕らふたりにフォーカスを当ててもらっていますし、内容も前回よりパワーアップしています。満足していただける公演になると思いますので、劇場でも配信でもお楽しみください。 廣野 歌、ダンス、芝居、いろいろなものを詰め込んだ、幸せになれる作品です。どなたにでもぜひ観ていただきたいですし、観てくだされば、僕が言ってることがわかっていただけると思います。 立花 いい意味で何も考えずに観ていただければ、必ずハッピーな気持ちになれる作品です。そこは信頼していただければいいなと思います。ぜひお楽しみに! とびきりかっこよくて面白い猫たちのステージは、8月1日(木)~8月12日(月・休) IMM THEATERにて。その後、大阪公演あり。 取材・文:金井まゆみ 撮影:源賀津己 <公演情報> Stray Cityシリーズ「Club ドーシャ」 東京公演:2024年8月1日(木)~12日(月・祝) IMM THEATER 大阪公演:2024年8月15日(木)~18日(日) サンケイホールブリーゼ