ロシアがウクライナ南部ザポリッジャを空爆、13人死亡
ウクライナ南部の都市ザポリッジャで8日、ロシア軍の空爆があり、少なくとも13人が殺害され、32人が負傷した。現地当局が発表した。 ザポリッジャ州のイワン・フェドロフ知事は、爆撃地点付近で撮影したビデオメッセージで、攻撃は午後4時ごろ始まったと説明。「ロシアは冷笑するかのように日中にこの街を攻撃した」と述べた。また、誘導爆弾2発が住居ビルを直撃したとした。 インターネットに投稿された動画では、高層ビル1棟が炎上し、何台かの車両が炎上している。ある動画では、少なくとも小型バス2台の窓ガラスが吹き飛ばされ、路上のがれきの中に死傷者と思われる人々が横たわっている様子がわかる。 投稿画像からは、沿道で負傷者の手当てをする救急隊員や、炎上する数台の車両、窓ガラスが割れ停車中の路面電車など、生々しい現場の様子が見て取れる。 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「一般市民が苦しむことを知りながら、都市に空爆を加えることほど残酷なことはない」と、攻撃を非難する声明を発表。「テロ行為」に対してロシアに圧力をかけるよう友好国に呼びかけた。 また、「強さによってのみ、このような戦争を終わらせ、恒久的な平和をもたらすことができる」とし、友好国にさらなる支援を訴えた。 ロシア軍はコメントを出していない。 ザポリッジャは戦闘の前線に近い。ザポリッジャ州は全域で9日を追悼の日とした。 (英語記事 Russian shelling kills 13 in Zaporizhzhia - Ukraine)
(c) BBC News