おむすびで伝説のギャル役・仲里依紗「自分の機嫌は自分で取る」ギャルのイメージをポジティブに変えたい
Q:演じる役・米田歩について
歩は、その名前のとおり、自分の道を歩んでいるなと、演じていて感じます。家族とのつながりを主人公の結が結んでいくなら、歩は我が道を行くというか、長女らしからぬ、どんどん進んでいっている感じです。抱えているものはあるんですけど、それを跳ね返すような明るさもある。登場シーンでは、「何だ、この子は?」と思うくらい明るかったりするんです。心がちょっと負けそうなときって、逆に明るくしちゃうことが、私自身にもあります。多分、歩にもそういう感覚があるんじゃないかと感じています。 歩は平成を生きてきた年代で、私自身も平成元年に生まれたので、演じながら歩と共に成長してきた感覚もあります。歩は“伝説のギャル”と言われていますが、外見とか、そういうものだけじゃないんですよね。歩の人間性だったり、歩自身が周囲の人に与えた影響だったりが、ギャルの中で噂とあいまって伝説になっていたんだろうなと思っています。
Q:歩と結の姉妹関係について
いろいろな姉の行動で、結は苦しめられてきたと思います。結と歩は性格的にもまったく違うし、本当に嫌な部分もあったでしょう。でも、どこかで歩を羨ましく思う気持ちが結にはあるんじゃないかと思います。 妹が姉に思うことだったり、姉が妹に思うことだったりは、私も実際に三姉妹だからわかるんです。姉は姉で、妹っていいなと思うんですよ。でも、妹は絶対に「お姉ちゃんばっかり」「お姉ちゃんのせいで」と思っていると思います。どこの姉妹でも起こりうることだと思うので、歩にとっても、結は羨ましい存在でもあるし、ちょっと面倒くさいなと思うこともあったり…それでも、すごく大切な存在なのだと思います。両親との関係性とはまた違った大切さですよね。特に妹の結とのシーンはお姉ちゃんらしさが出ていると思います。派手だし、飛び回るし、はたから見たらそう見えないかもしれないけれど(笑)、歩は結の道をしっかり作ってあげたいと思っている、良いお姉さんだと思います。