DeNA 逆転V見えた首位5差!宮崎3ランなど電光石火の初回5点
「DeNA6-1広島」(4日、横浜スタジアム) 一丸となった男たちは強い。DeNAは電光石火の速攻で主導権を握ると、そのまま首位広島をねじ伏せ5連勝。3位阪神とのゲーム差は1・5のままだが、カープとは5差に接近し、一気に優勝の可能性も見えてきた。 初回に一挙5点の猛攻を演じた。梶原、蝦名の1、2番コンビで1点を先制すると、佐野の適時打で2点目を奪い、なおも1死一、二塁。宮崎敏郎内野手が豪快な3ランを左翼席に放り込み、試合を決定付けた。「後ろにつなぐ意識で打席に立ちました」。百戦錬磨のベテランが、チーム打撃の延長線上で放ったアーチ。「一日一日、泥くさく。どんな形でもいい、相手より1点上回れば勝ち。みんなそういう気持ちでやっています」と力を込めた。 主将の牧が、8月27日の阪神戦を前に新スローガン「勝ち切る覚悟」を発表。そのマインドはチーム全体に浸透している。1日に行った全体ミーティングでは、筒香が自ら進み出てチームを鼓舞。「もう1段階ギアを上げて、目の色を変えて戦おう」と全員に呼びかけた。筒香は言う。「本気で勝ちたいと思っている選手が、以前(DeNAに)いたときより多くなっているなと感じる」。その秘めた渇望心が、今、結集されている。 牧はスローガンの告示とともに、こう訓示した。「SNSでは優勝は無理だろう、とか言われていますけど、自分は決してそんなふうには思っていない」。可能性を実現させる勢いが備わっている。