台風21号 急発達して非常に強い勢力で沖縄へ 西・東日本も週後半は大雨に注意
台風21号は週後半には非常に強い勢力となり、沖縄・先島諸島に接近するおそれがあります。沖縄に近づいたあとのコースには幅があるほか、前線を刺激して離れた地域でも大雨となる可能性があり、今後の予想に注意が必要です。
週後半に非常に強い勢力で沖縄へ
台風21号は今日27日正午現在、フィリピンの東を西寄りに進んでいます。このあとは次第に進路を北寄りに変えて、週の後半には沖縄・先島諸島に近づくおそれがあります。 沖縄近海の海面水温は平年よりも高く、台風は北上するとともに急速に勢力が強まる予想です。非常に強い勢力で沖縄に近づく可能性があり、今のうちに備えが必要です。
コース予測には大きな幅
台風21号の影響は九州や本州にも及ぶ可能性があります。 ヨーロッパ中期予報センターの予想を参考にすると、台風21号は沖縄・先島諸島付近に近づいたあと、そのまま西~北西に進むコースと九州・本州方面に向かうコースに分かれていて、現段階では九州や本州に向かうコースが優勢となっています。 ただ、コースの予想にはまだ幅があり、高気圧の勢力などによって進路が大きく変わることも十分に考えられます。沖縄以外の地域の方も、最新の台風情報に気を付けた方がよさそうです。
前線活発化のおそれ
この先は日本の南に前線が停滞しやすい見込みです。台風本体が北上する前から、台風周辺の湿った空気が前線に向かって流れ込んで、前線の活動が活発になる可能性があります。 台風の進路にもよりますが、11月1日~2日頃は西日本や東日本でも雨が強まるかもしれません。台風が本州付近に近づくコースとなった場合には、発達した雨雲が広範囲にかかることも考えられます。 台風の動きとともに、前線の動き方にも注意が必要です。
日本気象協会 本社 日直主任