「ネタがまるで……」東山紀之のタレント引退作となった『必殺仕事人』に湧きおこった思わぬ〝反響〟
昨年いっぱいでタレントを引退したSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)の東山紀之社長(57)。その引退作となった、テレビ朝日系の人気ドラマシリーズ『必殺仕事人』が12月29日の21時から放送された。 【いったい何を?】すごい……夜の広尾に現れた東山紀之とセクゾ・中島健人 同ドラマは『必殺シリーズ』50周年の節目となる記念作品。放映日には同作に加えてNHK BSプレミアムの『大岡越前スペシャル』の東山主演による時代劇2本が放映されたこともあり、インターネット上では『必殺仕事人』がトレンドワード入りするほど話題になった。平均世帯視聴率は同時間帯では民放キー局トップの9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。 「前作で遠藤憲一さん(62)が演じた瓦屋の陣八郎を失った仕事人一同に、今作では新たに松下奈緒さん(38)演じる髪結い師・棗が加わりました。 東山さんはメディアに対して、『新たな局面を迎える作品』とコメント。続編の制作がありそうな終わり方でしたが、まさかの東山さんの引退となってしまいました。故・藤田まことさんから『必殺』を〝継承〟した東山さんに代役を立てることは考えられないため、今後については白紙でしょう」(テレ朝関係者) 続編ありきのような形となってしまったのは、撮影終了から放送までの時間が空き過ぎたためだった。制作サイドも共演者も、そして、東山本人にとっても年内でのタレント引退は想定外だったのだ。 「仕事人仲間の松岡昌宏さん(46)演じる経師屋の涼次が仕込み針でターゲットを仕留める際、ターゲットのレントゲン写真が映し出されるのがおなじみですが、その日付は昨年の1月24日と2月3日。 実は撮影は昨年2月中には終えていたのです。英・BBCがジャニー喜多川氏の性加害問題の特番を放送したのは3月中旬。その時点で東山さんがジャニーズの社長になって、性加害の被害者たちの補償業務にあたるとは、誰にも想像できませんでした」(同) 同ドラマシリーズといえば、毎回時事ネタを江戸時代のエピソードにアレンジして仕事人たちが弱者の恨みをはらすのが見どころだ。今回のエピソードは2つあり、現代風に言うと「性加害を告発したアイドルの誹謗中傷による自殺」と「耐震偽装を告発しようとしての不審死」だった。 そのうち1つ目のエピソードは、踊り子グループのメンバーがプロデューサーらの意向によって性加害を受け、そのことを瓦版屋に告発。記事は出たものの、プロデューサーの手下や町人たちから誹謗中傷を受けて、踊り子は自ら死を選ぶことになってしまう。悲しみにくれた踊り子グループの関係者が仕事人に悪人の始末を依頼するというあらすじなのだが……。 「被害者が男性から女性に代わっただけで、ジャニー氏の性加害問題にそっくり当てはまる内容。おまけに、ジャニー氏からの被害を告発して誹謗中傷を受け、自死を選んだ被害者もいる。東山が主演する作品としては、あまりにもデリカシーのない内容だった」(芸能記者) ドラマの放送中からネット上では、 《ジャニーズ性加害問題を想起させる内容》 《アイドル(芝居小屋の踊り子)の性加害問題を扱っていてすげえなと思った》 《これヒガシはどういうつもりで演じてるんだろう》 《東山が最後だからってデタラメしすぎだ》 などの反響が巻き起こっていた。 撮影時期が早過ぎたために内容に配慮ができなかったこと、撮り直しが難しかっただろうという事情は理解できるし、それはまったく東山のせいではない。しかし、彼がタレントとしての〝有終の美〟を飾ったとは言い難い作品になってしまったのが残念だ。
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