基地負担の軽減求め沖縄平和行進 復帰52年、防衛強化続く
日本復帰から15日で52年を迎えた沖縄県で18日、基地負担軽減を求める「平和行進」が行われた。在日米軍専用施設の約7割が集中する中、自衛隊は近年、台湾有事などを念頭に沖縄で防衛力を強化している。1800人を超える参加者は「基地のない平和な島」の実現を願い、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の周りを歩いた。 曇り空の中、参加者は2コースに分かれて宜野湾市役所を出発。普天間飛行場の第3ゲート前を通り「沖縄を戦場にさせない」「自衛隊の増強を許さない」と声を上げた。 毎年5月15日前後に沖縄県各地で行われる平和行進は1978年に始まり、今年で47回目となる。終了後には県民大会も開催。 県内の在日米軍専用施設は計約1万8453ヘクタール(2022年3月末現在)で、国土面積の約0.6%の沖縄に全国の70.3%が集中する。政府は九州・沖縄の防衛力を強化する「南西シフト」を進めており、自衛隊施設の面積は復帰時の約4.7倍に拡大した。