〔NY外為〕円、161円台後半=対ユーロは174円台、最安値更新(3日朝)
【ニューヨーク時事】3日午前のニューヨーク外国為替市場では、円売り・ドル買いが優勢となった海外市場の流れが継続し、円相場は1ドル=161円台後半に下落している。午前9時現在は161円80~90銭と、前日午後5時(161円43~53銭)比37銭の円安・ドル高。 海外市場で先行した円売り・ドル買いの流れを引き継ぎ、この日のニューヨーク市場は円安・ドル高地合いで取引を開始した。 米民間雇用サービス会社ADPが朝方発表した6月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数(季節調整済み)は、前月比15万人増となり、市場予想(16万人増=ロイター通信調べ)を若干下回った。一方、米労働省が発表した新規の失業保険申請は、6月29日までの1週間で、前週比4000件増の23万8000件となり、3週ぶりに悪化。市場予想の23万5000件を小幅に上回った。労働市場の落ち着きを示唆する経済指標の発表を受け、米長期金利が低下。ドルが売られる場面もあったものの、市場の反応は限定的となっている。 市場は、米サプライ管理協会(ISM)がこの後発表する6月のサービス業購買担当者景況指数(PMI)に注目している。 一方、円は対ユーロで一時1ユーロ=174円38銭付近まで下落し、最安値を更新。同時刻現在は174円30~40銭(前日午後5時は173円45~55銭)と、85銭の円安・ユーロ高。ユーロの対ドル相場は同1.0770~0780ドル(同1.0740~0750ドル)。