輸入車400ccバイクの本命!? KTMの新型「390 DUKE」の走りがスゴかった
■兄弟モデルとの違いにも驚愕
同じフレームとエンジンを採用した兄弟モデルにも試乗することができました。それがハスクバーナの「ヴィットピレン401」と「スファルトピレン401」。 ハスクバーナは北欧スウェーデン生まれのブランドですが、現在はKTMと同グループに属しています。「ヴィットピレン401」と「スファルトピレン401」は個性的なタンク形状が印象的な、モダンなデザインのネイキッドモデルです。 先代の「ヴィットピレン401」は、高いシートと低いセパレートハンドルで、見た目の印象よりスパルタンなライディングポジションでしたが、このモデルからアップタイプのハンドルとなり、とっつきやすくなりました。 乗ってみると「390 DUKE」に比べて着座位置が高く、後方なので同じフレームとは思えないくらい。ハンドリングも軽快ではありますが、一般的なロードマシンに近い印象でした。 「スファルトピレン401」のほうは、さらにアップライトなハンドル形状で、スクランブラー的なタイヤを履いています。驚いたのはハンドリングの違いで、タイヤとハンドルくらいしか違わないように見えるのに、軽快に切れ込むハンドリングで乗り味もスクランブラー的でした。 同一のプラットフォームを採用した3車種に乗ってみましたが、感じたのは基本設計の完成度の高さ。3車3様のハンドリングの違いは、とても同じベースとは思えないものでしたが、どれも軽快さと安定感を兼ね備えていて、懐の深さを感じます。普通自動二輪免許で乗れる排気量なので、輸入車を食わず嫌いしているようなライダーは、どれか1台乗ってみると世界観が変わるかもしれません。
<取材・文/増谷茂樹>