長野県東筑摩郡山形村の150歳 演奏会で祝う 交響楽団と合唱団共演
長野県東筑摩郡山形村の開村150周年を記念したオーケストラコンサート「県民コンサートinやまがた」(村教育委員会など主催)が29日、村農業者トレーニングセンター体育館で開かれた。アマチュアの楽団として国内最古の歴史を誇り、来年創立100年を迎える諏訪交響楽団がクラシックの名曲を奏でた。村民らでつくるスペシャル合唱団との共演もあり、来場した約380人を魅了した。 前半は楽団がベートーベンの交響曲第6番「田園」第1楽章、ドボルザークの交響曲第9番「新世界より」第4楽章などを披露。最前列で鑑賞した村内の50代男性は「生演奏の迫力を感じた。なじみの打楽器が存在感を放っていてすごい」と話した。「『新世界より』が村の未来に続くファンファーレのようで感動した」と団員に感謝のメッセージを寄せた女性もいた。 後半は、村内外の小学生から80代までの約110人でつくる合唱団とオケが共演。管弦楽の音色にのせて「大地讃頌(さんしょう)」「故郷」を高らかに歌い、村の節目を祝った。 合唱団に参加した鉢盛中学校合唱部2年生(14)は「思い切り歌えた」と充実した表情を見せていた。
市民タイムス