「いかに大事だったか」イングランドで躍動する日本代表MF、古巣クラブのSDは放出を悔やむ「彼の存在感は素晴らしかった。並ぶことができていない」
「シーズン前半はしばらくとてもうまくいっていた」
日本代表の移籍は、両チームに大きな影響を及ぼした。 今季、イングランド2部のリーズに移籍した日本代表MF田中碧は、当初こそ試合終了間際の投入が続いたものの、チームメイトの負傷離脱もあり、10月に入ってレギュラーに定着。以降は全試合で先発フル出場し、2か月連続で月間最優秀選手に選ばれる活躍を見せている。 【画像】小野伸二、セルジオ越後、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開! 一方、その田中を手放すことになったドイツ2部のデュッセルドルフは対照的だ。開幕から2勝1分けというスタートを切り、その後も4試合は3勝1分けという成績だった。しかし、以降の10試合で2勝3分け5敗と苦戦。17節を消化して8位に転落した。 クラウス・アロフスSDは、田中やクリストス・ツォリス(クラブ・ブルージュ)、ヤニク・エンゲルハルト(コモ)の移籍が響いているとの見解を示した。リーズ専門サイト『Leeds United News』によると、『Rheinische Post』で「私たちは分かっていた。だが、ウチにどんな選手たちがいたのか、人々は本当には知らないんだ」と話している。 「安定という点で、ツォリス、エンゲルハルト、タナカのような選手たちがいかに大事だったかをね」 同SDは「スペクタクルでない時もあったかもしれない。特にアオはね」と続けた。 「だが、彼の存在感は素晴らしかった。(田中がいれば)非常にバランスがとれていた。チームやほかの選手たちは、今のところあのかたちに並ぶことができていない。シーズン前半はしばらくとてもうまくいっていた。選手たちが去ったのをかなりうまく補えたと思っていた。だが残念なことに、それが続かなかったんだ」 デュッセルドルフが昨季、ブンデスリーガ昇格を果たしていたら、田中が残留していた可能性もある。たらればは禁物だが、プレーオフの結果は運命を大きく変えたのかもしれない。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部