楽天退団の田中将大、米メディアがこぞってエール「ヤンキースファンのお気に入りだった田中との甘美な思い出は、何があろうと変わらない」
楽天の田中将大投手(36)が24日、自身のユーチューブチャンネルで球団が減額制限を大幅に超える来季年俸を提示したことで交渉が決裂し、自由契約となることを報告した。日米通算200勝にあと「3」と迫るレジェンド右腕に、米メディアはこぞって応援の声を送った。 ◆楽天退団をYouTubeで発表した田中将大【写真】 ヤンキース地元メディアの米ピンストライプ・アリーは「『古き友人』の田中将大が再びFAとなる」「7年間所属したヤンキース時代はファンのお気に入りで、ポストシーズンでの活躍から『プレーオフ・タナカ』の異名を取った」と紹介。 さらに「36歳となったいま、かつての『ヤンキース歴代トップ100選手』の姿は影を潜めている。だが、田中との甘美な思い出は何があろうと変わらない」と結んだ。 同メディアは昨年12月、ヤンキース歴代トップ100選手を独自選出し、田中は63位にランクインした。 米BVMスポーツも「ヤンキースで愛された田中将大が公式に楽天を退団した。楽天と再契約せず、次の所属先を模索すると発表。ファンとしては、たとえそれがメジャー球団でなくても復活を願うばかりだ」と、エールを送った。 米ヘビードットコムは、今年6月に米紙ニューズデーが「田中は2017年、インディアンス(現ガーディアンズ)との地区シリーズでガッツあふれる投球を披露。既にファンのお気に入りだったが、その立場をさらに確固たるものにした」と報じていたと紹介。さらに、近年は右肘の故障で苦しんでいたとし、「もちろん、田中のメジャー復帰を期待はしない。それでも、彼が現役最後の挑戦で健康な姿に戻ることを願おう」と、呼びかけた。 田中はヤンキースに2020年まで7年間在籍し、メジャー通算78勝46敗、防御率3・74。14、19年とオールスターに2度選出された。ポストシーズンは4度進出して計10試合に先発し、5勝4敗、防御率3・33。前出の17年のインディアンス戦は、0勝2敗と崖っぷちの第3戦に先発すると、7回を3安打無失点、7奪三振の快投でチームを1―0の辛勝に導いた。余勢を駆ったヤンキースは3連勝で逆転勝ち抜けを果たした。
中日スポーツ