阿部巨人の嫌らしさ全開…プレッシャーかけ続けた1~3番 高橋由伸氏「強いて言えば7回の…」
◆JERA セ・リーグ 巨人3x―2広島=延長12回=(13日・東京ドーム) 試合に勝っただけではなく、広島には嫌な印象を植え付けたと思う。4回2死一塁での門脇の二盗。6回無死一塁では佐々木が初球盗塁。門脇がバントの構えから引いてアシストした。8回先頭・佐々木が二塁を陥れた積極的な走塁や、ベンチの一転した強攻策に応えた門脇など、相手のセットアッパーから1点を奪ったことに価値がある。12日初戦の萩尾も含め、若き1~3番が持ち味を出し、プレッシャーをかけ続けた。 【動画】門脇誠の内野守備 バウンドが変わっても関係なし! チャンスであと一本が出ていれば、もっと楽な展開になっていただろう。ただ、打てなければ動く阿部野球が随所に見られ、その上で競り勝てたのは大きい。セ・リーグ他5球団と戦い終え、やはり、巨人の投手力は随一だった。この日も、リリーバーが試合をつくったように、先に点を奪えば、勝率は徐々に上がっていくと思う。 強いて言えば、7回の2失点がもったいない。2死一、三塁で左翼の萩尾を前めに守らせた結果、野間に頭を越されてしまった。データに基づいたのか、中川ならレフトオーバーは打たれないと感じたのか。結果論だが、逆転を許さない守備位置でも良かったのではないか。今年のチームは若いメンバーだ。成功も失敗も全てが肥やしとなり、チーム力に変わっていくとみる。(スポーツ報知評論家・高橋 由伸)
報知新聞社