NPB投手からも一発!慶大・清原正吾はなぜ規格外のアスリートといえるのか
やはり只者ではない。そう断言できるでしょう。 慶大の4年生・清原正吾です。父は西武、巨人、オリックスで活躍した和博さん。そのDNAを受け継ぐ正吾は、中学時代にはバレーボール部、高校時代はアメリカンフットボール部で活躍した後、大学入学と同時に6年間のブランクがある野球部にチャレンジしました。 【動画】東京六大学選抜の4番・清原正吾がプロ選手から放った2ランホームランを見る 下級生の頃は対応に苦しみましたが、最終学年の今年、才能が開花。春季リーグ戦の全14試合で4番打者を務め、チームトップの打率.269、一塁手のベストナインに輝いたのです。 スポーツ紙の野球担当記者は言います。 「慶大の野球部は約200人の部員を誇り、レギュラークラスから控え選手、チームスタッフまで誰もが何とかチームの役に立ちたいと、リーグ優勝にあたる天皇杯や大学日本一を目指して必死に青春を送っているハイレベルな集団です。その4番を中学、高校時代に野球経験のない選手が務めるというのは、常識では考えられない事態。ポテンシャルが高いとか、そういう次元の話ではありませんよ(笑)」 そんな清原は夏の終わり、東京六大学の選抜メンバーの一員として、エスコンフィールドにて開催された「北海道ベースボールウィーク2024」に参加。8月31日の日本ハムファームVS東京六大学選抜の一戦では、6回1死1塁、2年目の育成左腕・山本晃大から左翼席に2ランをたたき込んだのです。 「山本は育成といえども、最速151キロを誇り、BCリーグ信濃でも活躍した25歳。NPB投手の球をスタンドインするなんて、普通じゃ考えられない。まさに規格外のアスリートと言えるでしょうね」(前述の記者) となると、4年生の秋だけに、進路が気になってしまうのは自然な流れです。 清原本人はかつて、プロ野球への夢を語ったこともあります。 「12球団の編成担当者には絶対に獲得することを勧めたいです。何よりも伸びしろが無限大であること。『2年間はファームでしっかりと基礎を』でもいいと思います。そしてスター性。こればかりは練習して身につくものではない。天性のものです。ドラフトから新人合同自主トレ、キャンプにオープン戦と、公式戦が開幕する前に広告費に換算すれば、簡単に元が取れるでしょうから。話題性だけでなく、成長も十分期待できますよ」(前述の記者) まずは最後の秋、どれだけの成績を残せるかで、プロ野球への道も自然と拓けてくることでしょう。そのバットから目が離せません。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]