うその投資を持ちかけるLINEのメッセージ

　交流サイト（SNS）でうその投資話を持ちかけて現金をだまし取る「SNS型投資詐欺」で、中国5県の県警が1～6月に把握した被害は275件、約32億2千万円に上ったことが各県警への取材で分かった。1億円を超すなど高額被害もあり、各県警は注意を呼びかけている。 【写真】LINEに送られたうそのメッセージ 　県別では、広島155件、約18億9386万円▽山口41件、約4億1019万円▽岡山51件、約5億5150万円▽島根16件、約2億1458万円▽鳥取12件、約1億5074万円だった。 　広島の被害は7月末時点で185件、約22億1888万円に膨らんだ。同月には廿日市市の40代男性が1億1789万円相当の暗号資産を詐取されたことが発覚した。月別の被害額は5、6月は前月に比べて減少していたが、7月は再び増加に転じた。 　SNS型投資詐欺は、SNS上で著名人や投資家らをかたる広告を介して投資に勧誘し、金銭をだまし取る手口。SNS上でやりとりを重ね、被害者は入金を繰り返すケースが目立つ。「投資ブーム」を背景に今年に入り、全国的に被害が急増している。 　SNSでのやりとりで恋愛感情や親近感を抱かせて現金を詐取する「SNS型ロマンス詐欺」も相次いでおり、被害は5県で84件、約7億9947万円だった。