待てる? 待てない? 海外先行発売決定のPlayStation 4
次世代ゲーム機「PlayStation 4(以下PS4)」の国内発売日が、2014年2月22日と発表されました。価格は4万1979円。予約開始は10月5日とされています。約7年ぶりとなる新たなハードの登場に期待が高まる一方、海外よりもずいぶん後発となる発売日に驚きの声も多かったようです。
PS3発売からおよそ7年、ついにPS4が登場!
2013年2月21日に行われた「PlayStation Meeting 2013」にて、初めて発表となったPS4。しかし、この約3ヶ月前に「PlayStation 3(以下PS3)」が全世界累計売上7000万台を達成したばかり。2006年11月11日に日本国内で発売してから約6年、当時はおよそ5~6万円もした価格も徐々に改定を重ね2万4980円まで下がり、HDDは20GBから250GBへと容量を拡大。軽量・小型化も進み、PS3専用地上デジタルレコーダー「torne(トルネ)」も好調な売れ行きを見せるなど、まさに「これからますますPS3が盛り上がっていくだろう」と思われた矢先の出来事でした。このため、多くのユーザーは「まだまだPS3で十分では?」「PS4は必要なのか?」と感じたことでしょう。 とはいえ、ソニー・コンピュータエンタテインメントは1994年に「PlayStation」、2000年に「PlayStation 2」、そして2006年にPS3と、約6年ごとに新たなハードを投入してきました。今回のPS4も、PS3より約7年経ってからの発売ですから決して早すぎるタイミングとはいえません。また、PS3以上の高性能はもちろん、ソーシャルメディア機能を強化。リアルタイムの動画配信や、携帯ゲーム機「PlayStation Vita」とのより強固な連携など、これまでにない新しい遊び方の提供にも期待できそうです。
海外では先行発売 ネット上では批判の声も
それでもなお、ユーザーが驚いたのは2014年2月22日という発売日です。これまで最も早い販売地域は日本国内でしたが、PS4は北米で11月15日、欧州およびラテンアメリカで11月29日に発売。日本は他の国より3ヶ月ほど遅れての発売となりました。こうした発売時期の遅れについて、SCEJAは「現時点では海外タイトルが多く、日本国内のメーカーによるタイトルが出揃っていない」ことを理由の1つとして挙げています。そのため、PS4の初回出荷分にはPS4向けアクションゲーム「Knack」のダウンロードコード、および本体の1年延長保証が付属する特別パック「PlayStation 4 First Limited Pack」を国内向けに用意しました。 PS3の発売当初と比較して、4万円前後という抑えた価格やスリムなデザインなど性能・機能面については高評価だった分、熱心なファンは「海外より遅すぎる!」と、日本の市場を後回しにしたと感じられる時期に不満が爆発。PlayStationのコミュニティサイト「プレコミュ」をはじめ、ネット上では批判の声が大きく上がっています。