中国シンクタンクの商啓産業研究院は、中国のビール市場が2028年に6,349億元（約13兆3,000億円）規模になるとの予測を示した。ビールの高級化やクラフトビールの需要拡大が追い風で、23年（3,942億元）から６割以上拡大するとみている。 　クラフトビールの市場規模は28年に110億元となり、23年の68億元から約６割拡大する見通し。クラフトビールの28年の消費量は23万キロリットルになるとの見方で、22年の14万3,000キロリットルから６割増加するとみている。 　報告は、「市民の節約志向を受けて消費のグレードダウンが進む中、ビール市場は高級化に向かっている」と説明した。 　中国ビール業界は中低価格帯のブランド統合が進み、23年の１トン当たりのビール価格は3,500～4,000元で推移。ビール大手の青島ビールは１トン当たりの価格が18年から22年の間に20％上昇した。 　国内ビール消費の男女比は男性が82％を占め、中でもクラフトビールは男性の割合が86％。年齢別では25～44歳が過半の54％だった。