青森・浪岡で「岩木山百景展」 さまざまな色とタッチで表現した85点展示
画家・石澤暁夫さんの作品展「岩木山百景新作展」が現在、JR浪岡駅の青森市浪岡交流センター「あぴねす」(青森市浪岡浪岡)で開催されている。(青森経済新聞) 【写真】浪岡駅構内にある展示会場 石澤さんは青森市浪岡在住で、屋外広告会社社長を務める傍ら画家としても活動してきた。今年、長男に事業を譲り、現在は浪岡を拠点に絵画や彫刻などの制作活動をライフワークにしている。 コロナ禍を機に岩木山の絵を描き始めたという石澤さんは2021年、「岩木山百景油絵展」と題し描きためた作品の展覧会を開いて以来毎年、浪岡のほか八戸などでも作品展を開いている。今回は380点に達する作品のうち、新作41点を含む85点を展示する。季節を感じさせる具象的な風景画のほか抽象的に表現した作品も見どころという。 石澤さんは「小さな頃から見ている岩木山は母なる存在。コロナ禍で不安だった時も堂々とした美しい姿でいつも見守ってくれた。描き始めたころと今では、岩木山に対する信仰心が深くなった。ライフワークとして畏敬の念を感じながら描けるのは幸せなこと」と話す。 来場者からの「元気や勇気をもらえる」「新しい作品を楽しみにしている」という声が、絵を描き続けるモチベーションという石澤さん。「その日の空気感や時間帯の光、季節や場所によってもさまざまな姿を見せる岩木山は描き飽きることがない」と話す。数百種類ある絵の具から、オレンジや黄、ローズピンクなど「この色を使って描きたい」と感じる衝動や、常に降ってくるインスピレーションなども新作を生むきっかけになっているという。 石澤さんは「四季折々の岩木山の情景をいろいろな角度からさまざまな色とタッチで表現している。皆さまの感性で見てもらえたら」と呼びかける。 開催時間は9時~18時。入場無料。12月15日まで。
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