金正恩委員長、プーチン大統領（右）

国連ロシア代表部によると、ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は１日（現地時間）、安保理議長国就任記念記者会見で、北朝鮮制裁に関連し「一国に終わりのない制裁を加えるのは不公正だ」と明らかにした。 【写真】プーチン大統領が贈ったアウルスを一緒に確認している金正恩委員長 ネベンジャ大使は北朝鮮制裁の解除と北朝鮮の核プログラム支援について「直接的につながるものではない」と話した。続いて「我々は北朝鮮に対する制裁体制が永遠に続くことはないという事実を考えなければいけない」と強調した。 さらに「他国に対する制裁体制には早かれ遅かれ出口戦略がある」とし「しかし北朝鮮に関してはそうではない。これは我々には全く理解できないこと」と声を高めた。 ただ、北朝鮮との軍事物資ないし軍需品の取引があったかどうかについては「そのようなことはなかった」と一蹴した。ロシアは北朝鮮からウクライナ侵攻に必要な砲弾などを受けたと伝えられている。 ネベンジャ大使は、最近プーチン大統領が訪朝を機に北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長に贈った高級リムジンに関しては「北朝鮮の指導者には保護が必要だ」とし「そのために提供した」と伝えた。 ネベンジャ大使はこの日、「我々（ロシア）は北朝鮮制裁体制を違反していない」とし「（制裁を違反したという）すべての主張には物質的証拠がない」と話した。