工藤夕貴「私、10年後は生きているかな?」友人の言葉が人生の転機に「広大な土地で農業をする」に至るまで
── そこから本格的に農業に傾倒していかれたんですね。 工藤さん:さまざまな季節野菜など、自分の口に入るものは自分で作るんだという気持ちで始め、とことんやる性格なのでいろいろこだわって生産しています。お米も肥料や農薬を使わず、自家採取で日本在来種を自分でつないでいっているんですよ。そんなお米を使ってお酒も造っています。いろいろな農作物を大切に育てているので、自分の子どもを育てているような気持ちです。
■自身が経営するカフェでは自家栽培にこだわった野菜でつくるカレーが人気! ── そんな農作物を使ったメニューがいただけるカフェも経営されているとのこと。 工藤さん:そうなんです。カフェを経営していて、うちで採れた野菜を使用したメニューを提供しています。自家栽培の野菜をふんだんに使用したカレーが人気です。 カレーのスパイスにはとても抗酸化作用があると言いますよね。抗酸化というのがアンチエイジングや病気にならないためにはすごく大事な要素なんですけど、それをサプリメントではなく食品として自然と体に入れられるようになったらいいなと思って作ったのがカレーだったんです。
「季節の食材とかを取り入れながら食べたら美味しくて体によくていいよね」とスタッフと試行錯誤して開発しました。サプリメントいらずなくらい、めちゃくちゃ野菜が溶け込んでいます。 ── カフェの内装なども工藤さんが手掛けたそうですね?大工仕事はお得意なんですか? 工藤さん:カフェの家具や内装の一部だったり、外のパティオなどを自分で製作しました。アメリカにいたとき、友人のコミュニティファームに3か月くらい滞在させてもらったことがあって、彼らが家を建てたりする作業を手伝わせてもらったときに、そこで大工仕事を習ってからというものDIY好きになりまして。
当時安いアパートを買ってそこを自分で改造して売ったらそれが倍ぐらいの値段で売れたんです。その売ったお金でまた家を買って改造してそこを倍にして売って…みたいなことをやって。ハマるととことんやってしまうところがありますね(笑)。