“思惑が一致”1年ぶりの会談へ 米中両首脳がサンフランシスコ到着
日テレNEWS NNN
およそ1年ぶりとなる米中首脳会談を前に、アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席が14日、会談が行われるサンフランシスコに到着しました。 習近平首席が宿泊するホテルの前です。辺りは暗くなりましたが、まだ中国の国旗を持った人たちが集まっています。道路にはフェンスが立てられ、厳重な警備が敷かれています。 習主席が宿泊先のホテルに到着した際には、中国国旗を振って歓迎する人がいる一方で、反対の声をあげる人も集まり、両者の間で小競り合いが起きるなど一時、騒然とした雰囲気となりました。 今回の米中首脳会談についてアメリカは、米中両国の偶発的な衝突を避けるため、去年の夏以降途絶えている軍同士の対話の再開を、最重要課題と位置づけています。 アメリカ バイデン大統領 「両国が通常の意思疎通を取り戻し、危機があれば互いに電話で話し、軍同士の対話を確認できるようにすることだ」 アメリカは現在、ウクライナ情勢と中東情勢に加え、中国も含めた「3正面」の対応を迫られていて、まずは、対中関係を安定させたい狙いがあります。 また中国も国内経済が失速する中、首脳会談を通じて国内の権威を高めたい思惑があり、いわば両国の利害が一致した形です。 アメリカ政府高官は、NNNの取材に「両国共に、国内がどう捉えるかを重要視している。弱い姿は見せられない」と話していて、国内向けへの「見せ方」を含め、激しい主導権の奪いあいとなりそうです。