新酒の初搾り「みずみずしくキレのある酒に仕上がった」 福井県の老舗酒蔵、飲食店に向け出荷
福井県勝山市の老舗酒蔵「一本義久保本店」で10月24日、奥越産酒米「越の雫」を使った新酒の初搾りがあった。同社は「みずみずしくキレのある酒に仕上がった」としている。早速県内の飲食店に向けて出荷。一般販売は11月7日から。 【写真】新酒の出来栄えを確認する杜氏 新酒は10月4日に仕込み、もろみの発酵は順調に進んだという。24日は午前1時に作業を開始し、もろみから澄んだ酒がゆっくりとタンクに満ちていった。杜氏の大井信積醸造課長は「仕込みが始まっても暑さが続き、温度管理など苦労したが、良い品質の酒となった。福井のおいしい食べ物と一緒に味わってもらえたら」と話す。 朝には蔵の入り口につるした杉の玉「酒林(さかばやし)」を掛け替え、新酒ができたことを知らせた。新酒はアルコール度数21度の原酒「ハツシボリ」として、県内飲食店439店限定で楽しめる。一般向けには度数17度に調整し、1・8リットル瓶と720ミリリットル瓶で販売する。
福井新聞社