【独自】上野に“宝島ロード”中国語や韓国語で言い合いすることも…「敵は多かった」トラブルの実態、被害者と妻の素顔 栃木・那須町男女2遺体事件
栃木・那須町で男女2人の焼けた遺体が見つかった事件で、21日、25歳の男が死体損壊の容疑で逮捕された。Mr.サンデーは、被害者とその妻の映像を独自入手。周辺で起きていたというトラブルの実態に迫った。 【画像】近隣店舗の関係者と言い合いになる宝島さん夫婦
死体損壊容疑で25歳男を逮捕
亡くなった宝島龍太郎さん(55)と、その妻の姿をとらえた、4月10日未明の防犯カメラ映像。 路上で男性と話をしている周りには、数人の警察官の姿が見える。宝島さんらが何やら説明を始めると、さらに警察官が増えてきた。 21日、事件は急展開を見せた。警察は、都内の交番に出頭していた平山綾拳容疑者(25)を逮捕。宝島さんと女性の遺体に火をつけた死体損壊の疑いが持たれている。 平山容疑者の自宅は、JR南越谷駅から車で10分ほど離れたアパートの2階にある。近隣住民たちは平山容疑者について次のように話す。 「(Q. 会うと挨拶してくれるか)うん、見た目はいかついけどね」 「誰とも関わりたくないような感じでした。まあガラ悪いって感じですよね。一見そこら辺にいるちょっと不良な感じの青年」 平山容疑者は調べに対し「名前は言えないが、アニキに頼まれ車や凶器を準備しただけ」と供述している。 4月16日、栃木・那須町の山林で男女の焼けた遺体が発見された事件。一人は宝島さん。もう一人の女性については、宝島さんの妻と連絡がとれていないことなどから、警察は妻の可能性があるとみている。だとすれば、2人はなぜ事件に巻き込まれたのか。
“空白の1時間半” 事件の足取りは…
警察によると、事件前日の15日午後9時頃、宝島さんとみられる男性が、東京・上野の防犯カメラに映っていた。さらにその後、宝島さん夫婦とみられる2人は、押してきた自転車を路上に置くと、男ら2人に連れられ車に乗り込んだという。 警察によると、16日午前0時ごろ2人が都内の別の場所にいたことが、21日新たに分かった。そして、その約4時間後の16日午前4時ごろ、那須町の防犯カメラが不審な車を捉えていた。 現場近くの住民: 本当に一瞬ですけども、現場から下に向かう車が映ったのをちょっとだけ見たって形。黒っぽい色で、セダンタイプですよね。 その約30分後の午前4時40分ごろには、戻ってくる車の様子もとらえていたという。 そして4月16日午前6時50分頃、遺体が発見された。 現場近くの住民: 焦げてるような匂いっていうんですかね。首からこの足首までは、もう真っ黒でしたね。 顔に粘着テープが巻かれ、足を結束バンドで縛られた状態で見つかった男女2人の焼死体。死因は、ともに首を圧迫されたことによる窒息死で、女性は頭の骨が折れていたことから鈍器のようなもので殴られたとみられている。 事件の“足取り”を整理してみると、宝島さん夫婦とみられる2人が、上野で車に乗り込んだのは15日の午後9時すぎ。それから、少なくとも午前0時ごろまで都内にいた2人。その後、2人を乗せていたとみられる不審な車が、那須町の防犯カメラに映っていたのは、翌朝の午前4時すぎ。その間、約4時間だ。都内から那須町までの移動時間を約2時間半とすれば、1時間半ほどの“空白の時間”が存在することになる。2人はその間に事件に巻き込まれたのか? 警察は、遺体を運ぶために使われたとみられる黒い車を押収。車は平山容疑者名義のものだという。だが、宝島さん夫婦とみられる2人が上野で乗った車と、押収された黒い車は、別の車とみられ、警察は犯行に複数の車が使われたとみて調べている。これは何を意味しているのか? 元埼玉県警捜査一課警部補 佐々木成三氏: この事件ってかなり複雑化していて、これが人間関係も複雑化している。運ぶだけの車、そこにまず連れて行くだけ、現場で実行する人物がいて、死体を損壊、もしくは遺棄する人物。やはりこれ、多くの人数がこの事件に関与しているような状況はしますね。 確かに、逮捕された平山容疑者も「名前は言えないが、アニキに頼まれて車や凶器を準備しただけ」と話している。では、事件に関与したとされる複数人の中にはどのような人物がいるのか。 元埼玉県警捜査一課警部補 佐々木成三氏: 被害者の宝島さんにかなり直近というか、近い人物だなということはある程度予測できると思うんですね。