センバツ高校野球 21世紀枠 稚内大谷が候補9校に 厳しい環境で練習 /北海道
来春の第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の21世紀枠候補9校が9日発表され、道内からは稚内大谷高校(平岡祥孝校長、生徒258人)が選ばれた。 同校は1963年に女子校として開校し、68年に共学化した日本最北端の私立高校。春夏を通じて甲子園の出場経験はないが、年の半分はグラウンドに立てない厳しい気象条件の下、「稚内から甲子園」を目標に練習に取り組み、夏の北北海道大会で準優勝3回など道内の強豪校となった。 高橋大空主将(2年)は「甲子園を目標にやってきた。冬の厳しさや風の強さで練習が制限される大変さを良さに変え、最北の地でも全国で戦えることを示したい」と意欲を述べた。本間敬三監督は「活動を評価していただき光栄に思う。半年間は屋内練習場での練習になる厳しさを乗り越え、へこたれない強さがある」と話した。 21世紀枠は来年1月27日の選考委員会で3校が選ばれる。【那珂英一、那珂義也】