【神宮大会】伝統の「広商野球」を披露して準優勝 春1度、夏6度の全国優勝を誇る「古豪復活」を印象づけた大会
「令和の精神野球」の神髄
横浜高との決勝は、序盤2イニングで4点のビハインドも、終盤の粘りで1点差にまでした。収穫多き準優勝。折田校長は言う。 「この秋は、ここまで勝たせていただいて、結果を出しても、反省する部分はたくさんあったと思います。荒谷監督は常に、選手に課題を気づかせる指導をしている。冬場のチーム内での競争を経て、来年には、メンバーも大きく変わってくるはずです。チームが勝つため、組織力のある集団を期待しています」 今夏からレギュラーの主将・西村銀士(2年)は中学時代、練習見学した上で広島商高を志望した。その理由を「選手を中心として、練習を動かしている雰囲気」に惹かれたという。部員主導でチームを運営するのが「令和の精神野球」の神髄だ。広島商高は大正、昭和、平成、令和の四元号で全国大会勝利を挙げている全国7校のうちの一つ。今秋の明治神宮大会で新たな足跡を残し、来春へとつなげる。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール