「本当に不完全燃焼」まさかの初戦敗退、青森山田指揮官の胸中。高川学園の必殺技から痛恨失点…「もう一度この舞台に」【選手権】
「プレッシャーの中で1年戦ってくれた」
[高校選手権2回戦]青森山田(青森)1-2 高川学園(山口)/12月31日/NACK5スタジアム大宮 【動画】必殺技トルメンタが王者・青森山田相手に炸裂! 昨年度に選手権と高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグを制し、2冠を達成した青森山田は、後半7分にCKから先制を許すと、同33分にもPKから失点。その直後に麓萊凜が1点を返すも、猛反撃は及ばず。1-2で敗れ、初戦で姿を消した。 正木昌宣監督は試合後、悔しさを滲ませながらも、落ち着いた口調で次のように語った。 「相手の方がこのゲームに懸ける思いというか、かなり気持ちを入れてきていました。それを決して受けたわけではないですけど、やはり色んなプレッシャーのなかで戦っていましたし、後半悪くない入りをした時に、1本セットプレーでやられてしまったので、本当に不完全燃焼っていう感じで終わりました」 先制点を食らったのは、高川学園の必殺技である、ぐるぐる回って相手を攪乱させる“トルメンタ”(スペイン語で「嵐」)から。想定や対策はしていたのだろうか。 「セットプレーの練習はかなりやっていましたし、あのような形も想定していました。そんなに本数もなかったと思いますけど...ポストに当たったセカンド(ボール)っていう...たらればになりますけど、やはりセカンドまでね、もっとやれれば失点もなかったので、そこは後悔。ただ、相手のセットプレーに対しては、かなり準備はしてきていたので、そこは最低限できていたのかなと思います」 王者としての重圧もあった。指揮官は「今年の子たちは、去年の2冠を見て、そのプレッシャーの中で1年戦ってくれた」と労ったうえで、リベンジを強く誓った。 「後輩たちは、良い部分と、プレッシャーで本当に大変ななかでも頑張った先輩たちの姿を見ていて、次の2年生以下はどちらの良いところも知ってるわけですから。それをベースに、今日ピッチに立った2年生も何人かいますので、その子たちがきちっと先頭に立ってやってくれることを期待しています。もう一度この舞台にしっかり立って戦いたいと思います」 10年ぶりに初戦敗退を喫した高校サッカー界の横綱は、再び頂点に立つべく、再出発する。 取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
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