うそ電話詐欺 県内でも被害増加傾向 被害に遭わないための対策は?
鹿児島放送
(宮城 記者) 「手口が年々巧妙になっているうそ電話詐欺、被害にあわないため、どう対策すればいいのでしょうか」 県内でも被害が増加傾向にあるうそ電話詐欺、今年1月から10月末までの被害総額は、県警が確認できているだけでも約4億円に上ります。 県内でも警察官を名乗る人物などに現金をだまし取られる被害が出ています。 被害に遭った20代の男性は今年9月、携帯電話会社の社員を名乗る男から「あなたの携帯から静岡県警に迷惑メールが送られている」などと言われました。 その後、男性は警察官や検察官を名乗る人物からも電話で「逮捕されないためには保釈金が必要」などと言われ、指定の口座に3回にわたって振込送金し、約1100万円をだまし取られたということです。 県警によりますと、警察官や検察官が現金の振り込みや送付を指示することはなく、指示された場合は詐欺を疑う必要があるということです。 こうした詐欺の被害にあわないため県警が呼びかける対策のひとつは、そもそも「覚えのない番号の電話には出ないこと」です。 県警は電話機に相手の番号が表示されるナンバーディスプレイの活用や留守番電話を常時設定し、相手の声や話の内容を聞けるようしておくなど対策を呼びかけています。 また、近年では「+」から始まる国際電話番号を使ったうそ電話詐欺なども増えています。 海外との電話が不要な場合には国際電話不取扱受付センターに申し込んで、固定電話への着信を休止することもできるということです。 もうひとつは、「あやしい電話はすぐに切ること」です。 還付金の受け取りや口座振り込みのお願いなど、金銭のやり取りを電話で持ち掛けられた場合、そのまま話を中断できない状況に誘導されないようすぐに電話を切り、家族や警察に相談することが望ましいということです。