「裸参り」男衆の不足で中止に… 『人口減』と『高齢化』を背景に岐路に立つ伝統行事「何とか続けて来年は…」存続の道を模索しながら新たな年へ 青森県深浦町
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2024年も残すところ2週間をきり、青森県深浦町の寺院に「しめ縄」が奉納されました。恒例だった「裸参り」は男衆の不足のため、2024年は実施されませんでした。 【写真を見る】「裸参り」男衆の不足で中止に… 『人口減』と『高齢化』を背景に岐路に立つ伝統行事「何とか続けて来年は…」存続の道を模索しながら新たな年へ 青森県深浦町 深浦町の円覚寺にある樹齢1000年以上の「竜灯杉」。年の瀬を迎え、しめ縄がかけられました。この地区で行われている伝統行事で、観音様の1年で最後の縁日となる12月17日に毎年、地域の安寧を祈願しています。 ただ、2024年は恒例の「産土講(うぶすなこう)裸参り」が、行われませんでした。 産土講のメンバー 平沢康郎さん 「去年でも裸になるのは年を取った人がなっている。裸になる若者がいないということで、(しめ縄)奉納だけにしようと、こういう形になった」 5年前の映像を見てみると、下帯姿の男衆が「サイギサイギ」の掛け声と太鼓の囃子が響く中、しめ縄を担いで権現様と円覚寺を目指して、町内を練り歩いていました。 年末の風物詩の中止に町民も肩を落とします。 深浦町民は 「さみしいね。みんな楽しみにしていたけれど」 寺側も実施団体も来年以降の行事の在り方に頭を悩ませます。 円覚寺 海浦誠観 副住職 「しめ縄は何とか皆でこしらえて付け替えることができたので、何とか続けて来年は上手くいけば若い人が裸参りで歩いてもらいたい」 産土講のメンバー 平沢康郎さん 「来年以降どういう形になるか。30歳そこそこの若い人が来てくれればと思っている」 人口減と高齢化を背景に岐路に立つ伝統行事。関係者は存続の道を模索しながら新たな年を迎えます。
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