エヌビディア決算、発表後に株価8.5%変動予想 オプション市場
Saqib Iqbal Ahmed [ニューヨーク 19日 ロイター] - AI(人工知能)半導体大手、米エヌビディアの注目の第3・四半期(8―10月)決算が20日に発表されるが、オプション市場では決算発表後に株価が上下いずれかに8.5%、時価総額で3000億ドル近い変動を予想している。 オプション分析サービスORATSのデータで明らかになった。 決算発表後の実際の変動はこれまでおおむね市場予想を下回っているが、予想を上回る変動となった場合は「上昇」だった。ORATSの創設者マット・アンバーソン氏によると、過去12回の四半期決算で、予想以上の動きを見せたのが5回で、全て上昇だった。 サスケハナ・ファイナンシャル・グループのストラテジスト、クリストファー・ジェイコブソン氏は18日、トレーダーは大幅上昇の確率を下落の確率よりもわずかに高く見積もっていると指摘した。 ラファー・テングラー・インベストメンツの最高経営責任者(CEO)兼最高投資責任者(CIO)、ナンシー・テングラー氏はメモで「エヌビディアによるAIに関する説明を、市場はことごとく推し量ることになる」と述べた。 エヌビディアの収益は過去8四半期、市場の高い予想を上回ってきたが、アナリストは成長の鈍化を予想している。 LSEGがまとめた市場予想によると、8―10月売上高は前年同期比82.8%増の331億3000万ドル。ただ、過去5四半期は売上高が少なくとも倍増していたため、直近6四半期の伸び率としては最低となる。